パレスチナの宮殿遺跡 日本の援助で保全・整備へ
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中東・パレスチナにある8世紀の宮殿の遺跡に残されたモザイク模様の床を日本政府の援助で保全し、観光施設の整備を進めることになり、パレスチナ暫定自治区で署名式が行われました。
パレスチナ暫定自治区の都市エリコにある遺跡「ヒシャム宮殿」は、8世紀にウマイヤ朝のカリフの離宮として建設されたと言われています。
宮殿の大浴場跡の床には、広さ825平方メートルに及ぶ大規模なモザイク模様の床が残されていますが、パレスチナ暫定自治政府の財政難から、保全措置は床の上に砂をかぶせただけで、ふだん訪れた人がモザイク模様の床を見ることはできません。
このモザイク床を日本の支援で保全することになり、パレスチナ暫定自治区のラマラで6日に行われた署名式には、パレスチナ暫定自治政府のハムダラ首相と、日本政府の薗浦外務副大臣が立ち会いました。
計画では大浴場跡を囲うように屋根つきのシェルターを建設し、周辺に通路を整備するなどしてモザイク床を保全しつつ、観光施設としての価値を高めることを目指すとしていて、支援規模はおよそ12億円だということです。
日本政府はパレスチナに対する観光をはじめとした経済支援を通じて、イスラエルとパレスチナの和平に向けた機運づくりに取り組む方針を打ち出しています。
宮殿の大浴場跡の床には、広さ825平方メートルに及ぶ大規模なモザイク模様の床が残されていますが、パレスチナ暫定自治政府の財政難から、保全措置は床の上に砂をかぶせただけで、ふだん訪れた人がモザイク模様の床を見ることはできません。
このモザイク床を日本の支援で保全することになり、パレスチナ暫定自治区のラマラで6日に行われた署名式には、パレスチナ暫定自治政府のハムダラ首相と、日本政府の薗浦外務副大臣が立ち会いました。
計画では大浴場跡を囲うように屋根つきのシェルターを建設し、周辺に通路を整備するなどしてモザイク床を保全しつつ、観光施設としての価値を高めることを目指すとしていて、支援規模はおよそ12億円だということです。
日本政府はパレスチナに対する観光をはじめとした経済支援を通じて、イスラエルとパレスチナの和平に向けた機運づくりに取り組む方針を打ち出しています。