魚離れを食い止めろ!ギョッカソン
魚離れが進むなか、魚の消費量を回復するためのアイデアを出したり、ITを活用したサービスを開発したりするイベント「ギョッカソン」が10日、東京都内で開かれました。
「ギョッカソン」とは、「魚(ギョ)」とIT業界で行われている開発イベントの「ハッカソン」を掛け合わせた造語で、魚の流通などを手がけるIT企業の「フーディソン」が主催して開きました。
今回が3回目の開催で、エンジニアなどおよそ30人が8つのチームに分かれて、魚を食べる機会を増やしたり、魚を好きになったりするためのアイデアやアプリなどの開発を行いました。
今回が3回目の開催で、エンジニアなどおよそ30人が8つのチームに分かれて、魚を食べる機会を増やしたり、魚を好きになったりするためのアイデアやアプリなどの開発を行いました。
魚の消費回復へ 約30人が参加
「ギョッカソン」とは、「魚(ギョ)」とIT業界で行われている開発イベントの「ハッカソン」を掛け合わせた造語で、魚の流通などを手がけるIT企業の「フーディソン」が主催して開きました。
今回が3回目の開催で、エンジニアなどおよそ30人が8つのチームに分かれて、魚を食べる機会を増やしたり、魚を好きになったりするためのアイデアやアプリなどの開発を行いました。
今回が3回目の開催で、エンジニアなどおよそ30人が8つのチームに分かれて、魚を食べる機会を増やしたり、魚を好きになったりするためのアイデアやアプリなどの開発を行いました。
“魚のことを知ってほしい” 魚をさばく実演も
水産白書によりますと、1人当たりの水産物の消費量は年々、減少傾向にあり、平成26年度では1人当たりの消費量が27.3キロと、ピーク時の平成13年度のおよそ7割にまで落ち込んでいます。
このため、イベントでは、少しでも魚のことを知ってもらおうと、東京海洋大学大学院で海の資源回復について研究している阿高麦穂さんが、北海道でとれた小型のブリのイナダを実際にさばいて、魚の調理の方法や流通の仕組みなどを紹介しました。
このため、イベントでは、少しでも魚のことを知ってもらおうと、東京海洋大学大学院で海の資源回復について研究している阿高麦穂さんが、北海道でとれた小型のブリのイナダを実際にさばいて、魚の調理の方法や流通の仕組みなどを紹介しました。
“ITでおいしさを伝える” ユニークなアイデア続々
最後に行われた成果発表会では、漁獲量が少なく市場にあまり出回らない魚を漁業者と飲食店がウェブ上で取り引きしたり消費者向けにおいしい魚を食べられる飲食店を紹介したりできるサイトや、網につけたスマートフォンで海中を撮影することで漁業者が海の様子を直接、確認できるアプリなどのアイデアが報告されました。
このほか、魚に関するクイズのアプリや、漁業者どうしがチャット形式で情報交換できるアプリなど、ユニークなアイデアも発表されました。
参加したエンジニアの1人は「魚を食べる機会が減っていますが、ITという技術を通じて、魚のおいしさを伝えていきたい」と話していました。
このほか、魚に関するクイズのアプリや、漁業者どうしがチャット形式で情報交換できるアプリなど、ユニークなアイデアも発表されました。
参加したエンジニアの1人は「魚を食べる機会が減っていますが、ITという技術を通じて、魚のおいしさを伝えていきたい」と話していました。
「情報を伝え 魚の消費増加・水産業界の活性化に」
イベントを主催したフーディソンは、ウェブ上で漁業者と飲食店を直接結び付けることで、1匹単位から新鮮な魚を取り引きできる仕組みを運用していて、山本徹CEOは「今まで流通ルートに乗りにくかった魚が食べられるようになれば消費者の選択肢も増え、漁業者の収入増加にもつながります。漁業にITを取り入れて、これまで伝わっていなかった情報を伝えることで、魚の消費量の増加や水産業界の活性化につなげていきたい」と話していました。