これを押さえれば、ストレージ最小モデルでも大丈夫かも?
16GB、32GB、64GB…と買い替えのたびに増やしても、やっぱりいつの間にか足りなくなってしまうのがスマートフォンのストレージ空き容量です。写真を撮ろうとしたときや、良さそうなアプリをダウンロードしようとしたとき、急いでるときに限って容量不足だったりしますよね。
そんなときのために、手っ取り早くムダなデータを削除して、ストレージの空き容量を確保する5つの方法をまとめます。
あらかじめ断っておきますと、これは必ずしも完全なリストではありません。たとえば「長い動画を削除すればいいんじゃないか」などは、ぱっと思いつくと思いますが、ここではすぐには思い浮かばないようなコツをまとめます。
1:地図のキャッシュをクリア
よくオフラインマップを使っている人、削除せずにどんどん地図をダウンロードしてはいないでしょうか? マップアプリから地図をダウンロードして、電波が繋がらない場所でもマップアプリが使えるようになるこの機能、そんなに知られているイメージはありませんが、ものすごく便利です。しかし、ひとつの国の半分とかをスマートフォンに入れてたら、そりゃものすごい容量になります。
ただAppleのマップアプリはオフラインマップの機能を自動で管理してるので、この手は使えません。使えるのはGoogle Mapsと、あんまり使われてないかもしれませんがHere Mapsです。
Google Mapsでは、アプリのメニューから「オフラインエリア」を選択すると、キャッシュしているエリアの一覧が表示されます。そして、エリア名をタップすると「削除」のボタンが出てきます。
また、この機能を知らなかった人も、自動でダウンロードする設定になっている可能性もあるんです。自動でダウンロードしないようにするには、同じメニューに表示される歯車のアイコンをタップすると、「オフライン設定」が表示されます。その中で「オフラインエリアの更新」の「自動」にチェックが入っていたら、「手動」に変更しておきます。
Here Mapsの場合、メインのアプリメニューの中の「Download maps」を開いて、Androidならゴミ箱アイコンをタップ、iOSなら左にスワイプで削除できます。
上記以外の地図アプリを使っている場合も、アプリのメニューからオフラインマップの機能がないかどうかチェックしてみましょう。
2:ダウンロードした音楽を削除
ここ最近で利用者が劇的に増えてきたApple MusicやGoogle Play Musicなどの音楽ストリーミングサービス。ついついお気に入りの曲をたくさんダウンロードしてしまい、ストレージを圧迫しているってパターンもあるんじゃないでしょうか。
Apple Musicの場合、iOSの設定アプリで「一般>ストレージとiCloudの使用状況>ストレージを管理>ミュージック」で端末に入っている曲を一覧できるので、そこからいらないものだけを消せます。
AndroidでApple Musicを使っている場合も、アプリのメニューから「マイミュージック」に行って「アーティスト」をタップし、「ダウンロードした項目のみ」を選択すると曲が一覧表示されるので、そこから削除することができます。
Google Play Musicでは、アプリの設定メニューから「ダウンロードを管理する」を開くと、デバイスに保存された曲を確認できます。プレイリストやアルバムや曲の隣にあるオレンジのチェックをタップすると、削除できます。
3:写真・動画を効率よく削除・圧縮
ストレージの空き容量捻出の王道はやはり写真の削除ですが、この記事ではもちろん、ひとつひとつ削除する方法とかは解説しません。それより写真を削除するときの悩み、「削除しなきゃ」と「取っておきたい」の葛藤を解決できる機能をご紹介します。
まず、うまくできてるな〜と思えるのがGoogleフォトアプリ。Android版でもiOS版でも、メインのメニューに「空き容量を増やす」オプションがあります。これを使うと、すでにクラウドに保存してある動画・写真だけをローカルから削除することができます。
ただし削除の前に、自分のバックアップ設定がどうなってるかも確認しておくのがおすすめです。というのもGoogleフォトでは、クラウドに元の大きさの画像を保存するのか、リサイズした画像を保存するのかを選択できます。ローカルにある元の大きさの画像を削除した後に、やっぱり画質のいい画像がほしい!となったとしても、クラウドにはリサイズした小さい画像しか残っていないという可能性があります。
ちなみにAndroidでは、Googleフォトアプリから端末上の写真を手作業で消すこともできます。アプリのメニューから「端末フォルダ」を開き、画像のグループを選択、「端末上のコピーを削除」を選択します。
一方、iOSで写真のストレージ消費を節約するには、iCloudフォトライブラリを有効にしたうえで、iOSの設定アプリの「写真とカメラ」のセクションで「iPhoneのストレージを最適化」オプションを選びます。こうしておくと、ストレージの空き容量が足りないときにはクラウド上にオリジナルを保存し、ローカルの写真は低画質にしてデータを圧縮してくれます。
4:ブラウザのキャッシュをクリア
キープしておくために、なんとなくたくさんの画像をWebからダウンロードして、そのまま消すのを忘れていることはないでしょうか? 純正のAndroidではメインのアプリドロワーに「ダウンロード」アプリがあり、そこをチェックすれば不要なものを削除できます。
しかし、iOSにはこういう「ダウンロードしたもの一括管理」みたいな機能がありません。かろうじて、ブラウザ上で保存した画像が写真アプリで見られるくらいです。
ちなみに、ブラウザでのWebサイト閲覧履歴は、iOSでもAndroidでもクリアできますが、それで回復できるストレージ容量は実は大した空き容量確保にはならないんです。
5:プレイしないゲームを削除
使っていないアプリを削除すれば簡単に空き容量を確保できますが、どのアプリがどれほど容量を占領しているのかチェックすると、たいていゲームアプリが上位に来ます。すなわち、使っていないアプリの中でもゲームを優先して削除すれば、消すアプリを少なく抑えて空き容量を確保できるというわけです。
ただアプリを削除する前に、そのゲームのセーブデータについて確認しておきましょう。セーブデータがちゃんクラウドに保存されていれば、またプレイしたくなっても続きから出来ますからね。
各アプリの容量は、Androidでは設定アプリで「ストレージとUSB>アプリ」から確認できます。iOSでは設定アプリから「一般>ストレージとiCloudの使用状況」で、「ストレージ」のセクションの「ストレージを管理」から確認できます。
モバイルでの通信が高速化して、クラウドストレージの使用が当たり前になったといっても、まだまだ大切なスマホのローカルストレージ。うまく空き容量を確保して管理できれば、毎回買い替えの時に容量をあげていかなくても済むかもしれないですね。
David Nield - Gizmodo US[原文]
(miho)