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建国記念日の“狂行” 北朝鮮の5回目核実験は過去最大規模

 北朝鮮が5回目の核実験を実施した。9日午前9時30分ごろ、北朝鮮の北東部プンゲリ(豊渓里)にある核実験場付近でマグニチュード5.3の地震波が観測された。震源の深さはゼロ。気象庁は「自然地震ではない可能性がある」とし、「過去の核実験と波形が似ている」と発表した。

 日米韓の関係当局は、北朝鮮が核実験を行ったと判断し、情報の収集、分析に努めた。安倍首相は首相官邸で午前10時50分すぎに、「北朝鮮が核実験を強行した可能性がある。強行したのであれば、断じて許容できない。強く抗議しなければならない」と話した。

 核実験は、北朝鮮が「水爆」と主張した今年1月6日以来となる。核実験が繰り返され、核弾頭の小型化が進めば、弾頭に核を搭載する核ミサイルの脅威が増すだけに、国際社会の緊張感はいやでも高まる。

 金正恩朝鮮労働党委員長は、9日の建国記念日(68周年)に合わせ、核実験を強行したとみられる。韓国国防省は、過去4回の核実験に比べ、今回の地震は規模が大きく、核実験なら爆発規模は過去最大級の10キロトン程度だと推定した。

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