北朝鮮ミサイル発射 在日米軍基地“ロックオン”のXデー
韓国の朴槿恵大統領は金正恩を「予測不能な性格」と分析し、融和路線を放棄。北朝鮮に妥協しないスタンスを鮮明にした。韓国を揺さぶって本丸の米国を交渉のテーブルに引っ張り出そうとする北朝鮮の思惑は破綻。それで目を付けられたのが、米国の同盟国である日本なのだという。
「領海や領空を侵犯しない限り、国際ルールに従う日本は手も足も出せない。格好の相手なのです。次のフェーズは、700キロ程度の模擬核弾頭を搭載させた中距離弾道ミサイルの発射で、日本列島を飛び越えて太平洋沖に落下させる。あるいはSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の太平洋沖展開です。成功すれば、在日米軍基地をいつでも攻撃できるという宣戦布告。米国もさすがに黙ってはいられないでしょう」(前出の辺真一氏)
任期切れが迫るオバマ米大統領はレームダックだ。11月に次期大統領が選出され、就任する来年1月まで政治空白期に入る。金正恩の異常なピッチの発射強行は、このタイミングだからなのだ。北朝鮮はメモリアルデーが目白押しで、9日には建国記念日、10月10日には朝鮮労働党創立記念日を控えるだけに、不気味だ。