2016年9月9日11時19分
▽記念館 巡回展まず横須賀
舞鶴引揚記念館(舞鶴市平)は、所蔵する抑留・引き揚げ関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録1周年を記念して、今月から神奈川県横須賀市をスタートに、引き揚げ港となった全国の都市で資料の巡回展を開く。
引き揚げ港があった全国10の港町と連携して、引き揚げの歴史と平和への思いを国内外に発信しようと企画。初回は横須賀市のイオン横須賀店で17~25日に開かれる。
展示されるのは、「白樺日誌」や抑留体験画など記憶遺産に登録された資料の複製をはじめ、抑留中に抑留者が使っていた外套、帽子、手袋、水筒、飯盒など計約40点。横須賀市の浦賀地区に残る引き揚げに関する資料も提供を受け展示する。このほか、舞鶴市でも上演された音楽劇「君よ生きて」のパネルなども合わせて見られる。入場無料。
今年度は12月ごろに広島県呉市、来年3月ごろに長崎県佐世保市でも開催を予定。4月に舞鶴市とともに「日本遺産」に認定された3市でまず開くことについて、多々見良三市長は「ともに日本遺産を目指した旧軍港4市は普段から付き合いがあり、開催をお願いしやすかった」と話した。
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