トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

稀勢いざ綱とり「仕上がってきた」

2016年9月11日 紙面から

土俵祭りで並ぶ(右から)稀勢の里、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、琴奨菊=両国国技館で(志村拓撮影)

写真

 大相撲秋場所の土俵祭りが10日、両国国技館で行われた。連覇を狙う横綱日馬富士(32)=伊勢ケ浜、綱とりの大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=ら三役以上の力士、審判部の親方衆が15日間の土俵の安全を祈願した。

 いよいよ始まる大勝負へ、居ても立ってもいられなかった。場所入り前日で休養する力士も多い中、稀勢の里は東京都江戸川区の所属部屋で「休んでいられないから」と、朝稽古に汗を流した。

 報道陣から「いよいよ」と意気込みを問われて「そういう気持ちで調整してきた」。綱とりの重圧を正面から受け止め、土俵祭りでは鋭い目つきで真新しい土俵を見つめ続けた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は、綱とりの条件について「審判部から話が出てくるから」と明示こそしなかったが「優勝」の言葉に反応。期待を込めて「それは必要でしょう。堂々とした相撲を見せてくれれば」と即答した。

 稀勢の里が自己最多タイの13勝を続けたことしの春と夏両場所は、それぞれ初日から10、12連勝。一方で大関昇進以降、初日を落とした4場所はいずれも2桁勝利を逃しており「序盤が大事になる」と分析する。

 夏巡業前半の休場や稽古総見での対日馬富士8戦全敗など、つまずきもあった。それでも最後は「いい状態。仕上がってきた」と稽古を締めくくった。自身が「集大成」と表現した土俵へ、待ったなしだ。 (志村拓)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ