09月11日 19時02分
名古屋市科学館に展示されている古いSL=蒸気機関車が、再び走行できるかどうか大阪で点検を受けることになり、11日、ボランティアで車体のメンテナンスを続けている市民グループが搬送に向けた準備に取りかかりました。
名古屋市科学館の屋外広場に展示されているSLは、明治37年にドイツでつくられ、日露戦争の物資を運ぶために日本が輸入した「B6」と言われる車両で、現存する車体が少ない貴重なものとされています。
名古屋市は、このSLを再び走らせて観光資源にできないか検討していて、13日、大阪市の専門業者に搬送し、蒸気を発生させるボイラーのなどを状態を調べることにしています。
これを前に11日は、ボランティアで車体のメンテナンスにあたってきた市民グループが搬送に向けた準備を行いました。
メンバーは、搬送の際に車体を解体しやすいように、ネジをゆるめたり、さび付いている部分に油をさしたりしていました。
SLは、12日から業者による本格的な解体作業がはじまり、13日夜、トラックに積み込まれ大阪市に向けて搬送されます。
代表の中澤義人さんは、「ボイラーの状態は専門家が調べなければ分かりませんが、愛着のある車体なので、ぜひ走るところを見たいです」と話していました。
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