自由な発想を形に 当時の生活を物語る
昭和30年代の家電や生活用品を集めた「昭和レトロ家電 増田健一コレクション」が11日から、東京都足立区立郷土博物館(大谷田5)で始まる。4年前に続く2回目の開催で、開館30周年記念特別展となる今回は展示品を倍増し、家電のパンフレットやポスターも含む約300点を展示する。10月16日まで。
展示されるのは、レトロ家電コレクターで大阪在住の会社員、増田さんが集めたもの。前回は西日本からも来館者が訪れるなど盛況だった。
展示品のうち、増田さんお気に入りの「スナックスリー」(1964年東芝製、3500円)は、おもちゃのガスコンロのようなかわいらしさだが、トースト、ホットミルク、目玉焼きが同時に調理できるという器具。ほかにも美容健康家電、和風家電など自由な発想を形にした家電が並ぶ。すべてほぼ新品の状態なので、当時の生活を知る貴重な資料となっている。
10月9日午後2時からは増田さんの「家電おもしろ大解説」と題した講演会(定員100人)もある。往復はがき(1枚2人まで)で申し込む(応募多数の場合は抽選)。締め切りは9月20日(消印有効)。入館料(高校生以上70歳未満)は200円。午前9時〜午後5時、月曜休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(電話03・3620・9393)。【谷本仁美】