5回目核実験に中国激怒 北朝鮮「金正恩暗殺」のXデー
■人民解放軍特殊部隊が命を狙う
拓殖大客員研究員で元韓国国防省北韓分析官の高永喆氏がこう言う。
「習近平は、金正恩政権が公開処刑を行ったり、亡命者が後を絶たない現状を非常に危なっかしいと思っているはず。裏で手を握っている可能性も排除しきれませんが、これ以上、金正恩が中国を挑発し、目障りと判断すれば、朝鮮人民軍にクーデターを働きかけるかもしれません。中国政府は、金正恩の長兄、金正男を庇護下に置いている。いつでも首をすげ替えることができます」
中国は金正恩暗殺に向けて一気に動き出すかもしれない。
「中国人民解放軍には軍事情報機関『総参謀部第2部』、ロシア空挺軍を手本に編成された『第15空挺軍』など、米軍のデルタフォースやグリーンベレーに匹敵する特殊部隊があります。中国政府は、ハングルが話せる朝鮮族出身の隊員をすでに北朝鮮に潜伏させていると聞きます。金正恩は政府高官ですら警戒していますが、中国特殊部隊なら警戒網をかいくぐって接近できるでしょう」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)
6回目の核実験を待たず、北朝鮮の事態急変もありそうだ。