HOME > レビュー > やっぱり気になる、PlayStation4 Proの詳細に迫る!(1) 4K/HDRへの対応が目指すものを、開発総責任者の伊藤副社長に聞く
2016年9月11日/麻倉怜士
現地時間の9月7日、ニューヨークでSIE(ソニー・インタラクティブ エンタテインメント)主宰のPlayStation Meetingが開催された。そこで発表されたのが、「PlayStation4 Pro(CUH-7000シリーズ)」と「PlayStation4(CUH-2000シリーズ)」だ。上位モデルとなるPlayStation4 Proは4K/HDRに、PlayStation4は2K/HDRに対応し、ゲームの世界の新しい映像表現を目指すという。現地で取材中の麻倉怜士さんが、さっそくSIEの伊藤雅康副社長(開発総責任者)を直撃した。(編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。PlayStationの今までの歴史は、プラットフォームは同じで、ソフトウェアで機能を拡張したり、あるいは価格を下げていきましたが、今回のようにハードウェアを含めて格段の進化をさせたという例はなかったと思います。特にPlayStation4 Pro(PS4 Pro)の4K対応が話題ですが、これはやはり4K時代が来たということなのでしょうか?
伊藤 そうですね。今回初めて2Kから4Kという大きな意味での進化をさせたと考えています。
麻倉 2013年末(日本は2014年)のPlayStation4(PS4)発売のタイミングは、ちょうど4Kがでてきた頃だったと思います。その頃から4K対応を視野に入れてはいたんですか?
伊藤 今回のPS4 Proの開発は2014年から始めています。つまりPS4発売の翌年から4Kについても考えていました。最近は技術の進化が早くなっていますので、6年、8年同じ製品で持たせられるかというと、厳しいんですよね。今回はそれもあって決断しました。
麻倉 今回は4KとHDRに対応したということですが、先ほどのデモを拝見していてもSDRとHDRでかなりの違いがありました。そのあたりは、ゲームのコミュニティの間でも認識されているんでしょうか?
伊藤 そうですね。今回ゲームデベロッパーさんともPS4 Proの仕様をお話させていただきましたが、4K対応よりもHDRを優先してくれと言う方もいらっしゃいました。もちろん4Kもウェルカムだけど、HDRとのセットでやってくれた方がいいと。
麻倉 Ultra HD Blu-ray(UHD BD)では4KとHDRはセットですが、ゲームの場合は2KでHDRという組み合わせもあり得るんですか?
伊藤 今回発表したPS4のCUH-2000シリーズは、HDRが再生できます。また従来のPS4も後ほどHDR対応にバージョンアップします。これらは4K対応ではありませんので、2K/HDRになります。
既発売のタイトルについても、HDR対応に画像的にバージョンアップしてもらえないかとライセンシーさんにお願いしています。どのタイトルで対応いただけるかはライセンシーさん次第になります。
麻倉 その場合、前と同じゲームでそのままPS4 Pro側でHDRに変えてプレイできるのか、タイトルは同じでHDR版がでてくるのか、どちらでしょうか?
伊藤 ユーザーさんが今お使いのゲームをそのままHDR化するのは難しいですね。どうしてもコンテンツ側を変更する必要がありますので、HDR版として出てくることになります。
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