麹室(こうじむろ)の作業風景
そもそもは、良い食酢造りのために設けられた日本酒製造部門でしたが、
良い酒粕、良い酒、良いもろみ、良い米・・・
と源流に遡っていくにつれ、
弊社の日本酒そのものを愛して下さるお客様が増え、
その信頼を裏切らぬよう切磋琢磨を重ねてまいりました。
「雑賀」の名を冠した酒は、すべて品質重視の特定名称酒です。
ふくよかな米の旨み、その旨みを引き締める爽やかな酸味。
そんな蔵の味を約半世紀の長きにわたって、守り続けてくれたのは、
但馬杜氏・岸本義弘。
その伝統の技は、杜氏の背中。
杜氏の指先を見つめ続けてきた若い世代によって引き継がれ、
新しい九重雑賀の味の礎となっています。
杜氏 今田義男
仕上がった麹米
食酢造りで創業した当社は、
創業当時からお料理を作られる方々との出会いを
たくさんいただきました。
その中で、「より良い食酢を造るのには、食酢の主原材料である
酒粕から一貫して造るべきだ。」
という考えと、「食事に合う日本酒を造りたい。」という
創業者の夢から日本酒造りを1934年に開始しました。
私共が考える食事に合う日本酒 食中酒とは、
「器と器の間合いのとれる日本酒。」と考えております。
食事のリズムをこわさず、食事とともに映え、
そして、器と器の間合いを楽しめる日本酒造りを目指しております。
また、「主原材料からの一貫造り」という当社のモットーにより、
昨年から和歌山県で、特別栽培による酒米作りにも
取り組み始めました。