政府、安保理声明を歓迎…中国の動向がカギ

読売新聞 / 2016年9月10日 11時43分

 日本政府は、国連安全保障理事会が北朝鮮の核実験を強く非難する報道機関向け声明を発表したことについて、「国連安保理が危機感を共有し、厳しい姿勢を迅速に示すことができた」(外務省幹部)と歓迎している。

 声明では、北朝鮮への追加措置の協議を速やかに開始することも明記された。「さらなる制裁措置の必要性に言及してきた日本の訴えが理解された」(日本政府関係者)とみる一方、今後新たな制裁を含む安保理決議採択に向けては、中国の動向がカギを握るとみて、働きかけを強める考えだ。

 日本政府は、日本独自の制裁強化についても検討を進める方針だ。核開発などへの関与が疑われる資産凍結の対象範囲の拡大や、日本への再入国を禁止する対象者を広げることなどを検討している。ただ、日本は既に厳格な制裁を科しており、実効性のある新たな選択肢は限られているのが現状だ。

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