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【ロシア万華鏡】
ロシア極東で安倍晋三首相を絶賛する声が続出 「中国、韓国より日本が大事だ!」 日露経済協力は活発化するのか?
フォーラム会場から市内の取材現場まで記者を送ってくれた30歳前後の女性タクシー運転手は、ウラジオストク市の置かれた現状をこう語ってくれた。他にも多くの人々が、経済状況の悪化を訴えていた。
深刻な汚職問題
ただ極東地方は、その汚職体質への批判が絶えない。
ソ連崩壊以降、中央政府の保護もなく経済を支えざるを得なかった極東では、違法なビジネスが蔓延したのも事実だ。当時と比べれば状況は大きく改善したとされるが、そのような時代を強く思い起こさせる事件がフォーラムのわずか3カ月前に発生した。
6月上旬、ウラジオストクでは当時の市長が職権乱用などの容疑で逮捕された。親族が経営する企業に公共事業を不正に受注させたとの容疑だったが、同市の市長摘発は、退職後を含めると実に3代連続となってしまった。
安倍首相が5月、露南部措置での日露首脳会談で8項目の経済協力を打ち出した直後だっただけに、日本企業関係者からも強い落胆の声が聞こえた。
信頼失う
現在、日本からの個人輸入業を細々と続けているというウラジオストク市内に住むロシア人男性は、今回の日露の経済関係強化の動きを受け、再びビジネスを拡大したいと意気込んだ。
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