1週間のあいだに拾いきれなかったニュースを集めてお伝えします。今週は「写真を動かして映像化するアルゴリズム」、「人型ロボット、板の上でバランス」、「ロボットアーム付きドローン」といったニュースをまとめました。
イーロン・マスク、Falcon 9ロケット爆発時の映像を一般から募る
今月はじめに米国ケープ・カナベラル空軍基地のロケット発射場で爆発事故を起こしたSpaceXのCEOイーロン・マスクが、事故発生の原因を調べるため、Twitterを通じて一般に爆発時の映像や音声、写真の提供を募っています。
この事故はFalcon 9ロケット打ち上げ直前の噴射テストを実施中に発生したとされ、爆発によってルクセンブルクSpacecom社のAMOS-6通信衛星(Facebookがアフリカにインターネットを提供するために利用する予定だった)が失われました。
イーロン・マスクは、いまもなお事故の原因究明に取り組んでいるとしつつも、爆発が明らかに熱源のない部分から発生していることを「最大のミステリー」と表現しています。さらに後のツイートでは、爆発が起こる数秒前に、金属を叩くような音がロケットまたは他の何かから発せられているとして、ひろく一般に事故時の映像や音声、写真を提供してほしいと呼びかけました。SpaceXはまた、Redditに「ロケットに何らかの物体がぶつかった」と書き込んだユーザーを探しているとのこと。
こうした動きから察するに、SpaceXが事故発生時までに収集していたデータはあまり原因究明には役立っていない模様です。しかし、原因がわからないままでは、また同じ原因で事故が発生する可能性が否定できません。打ち上げ計画の遅れは衛星の打ち上げを依頼している企業にとっても大きな問題となるため、SpaceXには速やかな原因究明が求められます。
[Source : Elon Musk(Twitter)]
ヴァージン・ギャラクティックが宇宙船の飛行テストを再開
試験内容はVMS Eveに吊られたままで約4時間にわたってモハベ砂漠の上空を飛行するというもので各種データの収集も目的としていた模様です。ヴァージン・ギャラクティックは、安全な飛行を確実にするため、集めたデータを分析研究するとしています。
[Source : Virgin Galactic]
お手伝いロボATLAS、見事なバランス感覚を披露
以前、お掃除をさせられているロボットとして紹介したIHMCのヒューマノイドロボットATLASが、今度は"人間離れ"とまではいかないものの、見事なバランス感覚を披露しています。IHMCが公開した動画では、垂直に立てた厚さ約2cmの板の上で片足立ちするAtlasの姿が。両手で上手にバランスを取る様はまるで人間のようです。
板から落ちる際の身のこなしも人間そっくりです。
[Source : YouTube]
ロボットアーム2本を持つドローン、日本企業が開発
[Source : Prodrone]
写真を動かして映像化するアルゴリズム
ただ、アルゴリズムが生み出せる映像にはまだまだ制限があり、現時点では上の画像にある程度の大きさでしかも1秒間程度の映像しか作れません。また一部(もしくはほとんど)の生成した映像は、何となくそれらしい動きをしているものの、よく見てみればありえない映像ばかり。
コンピューターが自動的に生成する画像や動画は、まだまだ見られるレベルにはたどり着いていないようです。
[Source : MIT]