ギャラクシーノート7、米国「機内禁止」韓国「問題なし」

 充電中にバッテリーが爆発するなどの事故が相次ぎ大規模リコールとなったサムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」をめぐり、安全性に対する懸念が日を追うごとに拡大している。米国で航空機の安全問題を担当する米国連邦航空局(FAA)や、オーストラリアのカンタス航空など、海外の航空各社が相次いで「ギャラクシーノート7」の機内での使用や充電を控えるよう勧告したほか、同製品の爆発事故も各地で相次いでいる。韓国国土交通部(省に相当)は8日「機内持ち込みや使用禁止などの措置を取るレベルではない」との立場を表明したが、購入者の不安は容易には収まりそうにない。

■「問題ない」と言い張る国土交通部

 韓国国土交通部(省に相当)は8日「ギャラクシーノート7の機内への持ち込みや充電禁止、電源オフなどの措置を取る予定はない」との見解を示した。一方で米国連邦航空局をはじめ世界各国の航空会社は相次いで機内での利用を控えるよう勧告しており、国土交通部の措置が疑問視されている。

 国土交通部の決定には「米アップル社が新型iPhone(アイフォーン)を発表したばかりという状況で、ギャラクシーノート7の機内持ち込み禁止という措置によって消費者に不安感を与えてはならない」というサムスンの意向が強く反映されたと伝えられている。国土交通部の関係者も「産業的な側面を一部考慮した」と話した。

 しかし、ギャラクシーノート7が発売された10か国では依然として同製品の爆発事故が相次いでいる。米国フロリダ州では5日、自動車内で充電中だったギャラクシーノート7が爆発して車が炎上するという事故が報じられた。オーストラリアのあるホテルでも、充電していたギャラクシーノート7が爆発し、寝具やカーペットなど1800ドル(約18万4400円)相当の被害が生じたという。

朴淳燦(パク・スンチャン)記者
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