僕は4時過ぎに集合場所であった「赤橋」に着いた。阻止行動するには車の台数が必要だ。
この日の車の台数は7台。阻止行動をするには逮捕などのリスクが伴うので仕方がない。
この日の作戦は大名行列の前を低速で走り、メインゲートまで工事車両を遅らせることだった。
低速走行で注意しなければいけないのは、車の鍵をかけておく。窓を開けない。PC(パトカー)に「スピードを上げなさい。停りなさい。」と云われたら素直に応じること。
例えば、「スピードを上げなさい。」と云われたらスピードを上げてすぐに低速走行する。「停りなさい。」と云われたら停まる。そして低速で走る。この繰り返しで少ない台数でも大名行列を数十分遅らせることができる。
この日からテントではなく、阻止行動に専念することにした。
僕は、大名行列がどのようなルートでメインゲートまで来るのかを知るために、国頭村辺土名にある砂利採石場に毎日行った。
「採石場から低速走行すれば大名行列をかなり遅らせることができる…。」
カメラマンのろでぃーと一緒に実行した。
PCに「スピードを上げなさい。」と云われてもあげなかった。「停りなさい。」と云われても停まらなかった。
どこまでやれるか試した結果、県道70号で車を停められ、「公務執行妨害で逮捕する。」と云われたが、僕らも簡単には引き下がらない。
警察官と駆け引きしながら逮捕は免れ、厳重注意で終わった。カメラマンのろでぃーや、偶々来てくれたIWJがいなかったら逮捕されていただろう。
この頃、沖縄防衛局がN1裏ゲートに、
「8月5日を経過しても、テント及びその内部に放置されている物件については、所有権が放棄されたものとみなします。」
と強制撤去を匂わせていたのと沖縄防衛局の動きがおかしかったので、闘いの舞台はN1表ゲートからN1裏ゲートに移されていた。(続
反差別集団 男組 高橋直輝
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