リーグ優勝の広島 地元への経済効果は278億円

リーグ優勝の広島 地元への経済効果は278億円
25年ぶりのリーグ優勝を果たしたプロ野球の広島が、このあと日本シリーズに進出した場合、広島県にもたらす経済効果は、278億円に上ると見込まれています。
広島市にある民間の調査機関「エネルギア総合研究所」では今シーズン、広島のホームゲームに1試合当たり、ほぼ満員の3万人が入場するという前提で試算を行いました。

それによりますと、チケットの売り上げが53億円、観客が使う交通費が24億円、観客が球場外で使う飲食費や宿泊費が15億円など、直接的な経済効果は162億円と見込んでいます。
また、グッズの原材料の売り上げや従業員の所得の増加などによって間接的な経済効果が86億円と見込まれ、レギュラーシーズン中の経済効果は248億円にのぼるということです。

さらに、広島がクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに進出した場合は、およそ30億円が上積みされ、広島県への経済効果は合わせて278億円に達するとしています。
この調査機関では、広島が優勝すれば、飲食店やグッズ販売店などで新たに2380人分の雇用が生み出されるという試算もまとめています。

調査を行ったエネルギア総合研究所の森岡隆司主席研究員は、「25年ぶりの優勝への期待から、広島では消費が大きく喚起されている。優勝セールや優勝パレードなども含めると、その経済効果は相当な額になる」としています。