関東・東北豪雨1年 決壊の堤防で黙とう 茨城 常総

関東・東北豪雨1年 決壊の堤防で黙とう 茨城 常総
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関東・東北豪雨から1年となる10日、鬼怒川の堤防が決壊して住民1人が亡くなった茨城県常総市の地区で、遺族や被災した人たちが現場の堤防に集まり、黙とうをささげました。
去年9月の関東・東北豪雨で常総市の上三坂地区では、長さおよそ200メートルにわたって鬼怒川の堤防が決壊して大量の水が流れ込み、住民1人が亡くなり、住宅8棟が流されるなどの被害が出ました。
10日は、亡くなった栗田要也さんをしのぶため、遺族や地区の住民たちおよそ200人が現場の堤防に集まりました。この堤防はことし5月までに決壊した部分を2メートルかさ上げして本体を強化する工事が行われていて、集まった人たちは堤防に設けられた献花台に花を手向けたあと、決壊した午後1時前に合わせて、黙とうをささげました。また、栗田さんの妻で、今は隣のつくば市の公営住宅で一人暮らしをしている千代子さんも娘夫婦と孫とともに訪れ、栗田さんが好きだったユリの花を手向け、涙を浮かべながら祈りをささげていました。地元に住む70代の男性は「栗田さんには復興に向けて地元で頑張るから見守ってほしいと伝えました」と話していました。