白血病って?!「急性と慢性の症状11」と6つの種類!子供のあざや鼻血が出るのは要注意?代表的なチェック方法を大公開!
白血病の初期症状は一般的な風邪やインフルエンザとよく似ているため、自己判断が難しいといわれています。しかし病気の進行が速い急性白血病は、早期に対処しなければ命にかかわる恐れもあります。そこで体調がおかしいな、と感じた時にチェックしたい10のポイントをまとめました。さらに白血病の種類別についても詳しく解説していきます。
白血病かも?!気になる症状チェック
身に覚えのないアザ、血が止まらない、急に痩せた、めまいがするといった症状はありませんか?その不調、もしかしたら白血病かもしれません。
白血病と聞くと不治の病、とか1度なったら助からない恐ろしい病気、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?確かに映画やドラマなどでは、白血病に侵された主人公やヒロインがある日突然鼻血を出して倒れ、壮絶な闘病生活の末若くしてこの世を去るなんていう描写が度々ありますよね。
しかし実際は医療技術の進歩により、今では治療可能な病気のひとつとなっています。とはいっても病気は悪化させないことが大切です。白血病について詳しく知っていき、疑いがある場合には早期に医療機関へ相談しましょう。
白血病とは?種類は?
血液の悪性腫瘍
白血病とは、血液中の白血球が悪性腫瘍に侵される、「血液のガン」ともいわれる病気です。白血病といっても、急性のものから慢性のものがありそれぞれ症状が異なるため、それに伴い治療法も違います。また急性か慢性かで細かい病名も異なります。
症状が現れやすい急性とは反対に、慢性のものは症状に気づきにくいため、健康診断や血液検査を行ったさいに発見されることが多いそうです。
白血病は芸能人に多い病気ともいわれており、女優の夏目雅子さんや本田美奈子さん、歌舞伎役者の市川海老蔵さんの父、12代目市川團十郎さんや落語家の桂文治さん、お笑いコンビ・カンニング竹山さんの相方である中島忠幸さんなど、いずれも急性の白血病により多くの方が若くして命を落としています。
またハリウッドでも活躍する俳優・渡辺謙さんや女優の吉井怜さんも白血病を発症しましたが、治療の末現在は復帰されています。白血病が芸能人に多い理由は明らかにされていませんが、過労によるストレスやスタジオなどにある電子機器の電磁波の影響などがあるのではないか?との声もあります。
種類によって症状が違う
白血病には急性と慢性があると言いましたが、この二つはそれぞれ違った病気で、白血病の進行段階を表すものではありません。したがって急性が長引いて慢性になる、という事ではありません。(慢性の症状として急性と似たものがありますが、病気自体は別のものです。)
それぞれ違う病気なので、病気の仕組みやそれぞれの症状も異なります。大まかな違いとしては急性は未熟な白血球が増加してしまうもの、慢性は未熟なものから熟成されたものまで、全ての細胞が増加してしまうものです。さらに急性か慢性かで病名も異なります。
急性白血病→急性骨髄性白血病(AML:Acute Myeloid Leukemia)
→急性リンパ性白血病(ALL:Acute Lymphoblastic Leukemia)
慢性白血病→慢性骨髄性白血病(CML:Chronic Myeloid Leukemia)
→慢性リンパ性白血病(CML:Chronic Lymphoblastic Leukemia)
白血病はこのように、大きくわけて4つの病気に分けられます。
急性骨髄性白血病
血液が体にとって、とても大切な役割をしているのはいうまでもないですよね。血液とは骨髄という骨の中心にある血を作る組織で作られ、血管を通って全身に血が送られています。その血液の中には主に白血球、赤血球、血小板というものが含まれており、それぞれとても重要な役割を果たしています。
白血球は体を病気から守るためにウイルスや病原菌と闘い、赤血球は体中の様々な組織に酸素や栄養分などを運び、血小板は出血を止める働きをします。しかし急性骨髄性白血病になると、骨髄で骨髄芽球という異常な細胞を持った血液が作られてしまい、白血球、赤血球、血小板が正常に作られなくなってしまいます。
そのため、体を守ったり健康を維持できなくなってしまいます。急性骨髄性白血病は別名、急性非リンパ性白血病、急性骨髄芽球性白血病、急性顆粒球性白血病とも呼ばれていて、成人に1番多いとされる白血病で、早期の治療をしないと悪化が早まるのが特徴です。
急性リンパ性白血病
急性リンパ性白血病とは、白血球が異常な分裂を起こすことで発症します。骨髄で作られた白血球は、通常は体のなかで骨髄球とリンパ球という細胞に分裂します。
しかしリンパ球へ変化するときに異常が起き、正常なリンパ球になれなかった細胞(白血病細胞や芽球といいます)が増えてしまうと、骨髄で健康な血液を作ることが出来なくなってしまい、健康に影響が出てしまいます。
治療が遅れると悪化が早く、発症から短期間で死に至る場合があります。大人で発症するのはごくわずかで、主に子供に多く見られる白血病だそうです。
慢性骨髄性白血病
慢性骨髄性白血病とは、血液の中で異常のある細胞が増えてしまう病気です。急性白血病とは違い、病気の進行が非常にゆっくりであるため、発症してすぐには症状が現れにくいため、自分でも病気になった事に気づかないケースが多いそうです。
しかしそのまま進行すると、確実に病気は悪化していき、発症から5~7年目で急性白血病と似たような症状が出て、気付いた時には余命数か月という事もある、とても恐ろしい病気です。
慢性リンパ性白血病
慢性リンパ性白血病とは、白血球がリンパ球へ変化するときに異常をおこし、さらにその異常があるリンパ球が増え続けてしまう病気です。
慢性骨髄性白血病と同じく、発症してもすぐには症状が現れないのが特徴です。この病気は進行が非常に遅いため、個人差はありますが、発症から10年以上しても症状が現れないこともあるそうです。また慢性リンパ性白血病は日本人で発症するのは稀で、欧米人に多く見られる白血病だそうです。
白血病の代表的な症状チェック
だるく疲れやすい
白血病は主に4種類に分けられますが、発症した時に共通する白血病の代表的な症状について見ていきましょう。まずよくある症状として、だるい、疲れやすいといった疲労感や倦怠感があります。
しかし体のだるさや疲れは、日々の過労によるものや、一般的な風邪やインフルエンザにもいえることなので分かりづらく、白血病の初期症状としては見落とされがちです。
食欲がない
白血病になると血液が健康な状態ではないため、当然体そのものも元気がなくなってしまいます。これは赤血球が健康でないために貧血状態に陥り、だるさや疲れやすさに加えて食欲も低下していきます。
食欲がない、というのも単なる体調不良や疲れのせいだと見過ごしてしまいがちですが、著しい体重減少などが見られる場合には、早めの受診を心がけてください。
動悸や息切れがある
白血病になると体全体に酸素を運ぶ役目をしている赤血球の数が減少してしまいます。その赤血球が足りなくなり、貧血を起こしたりそれにより酸素不足になってしまい、動悸や息切れをおこしやすくなります。
疲れや食欲低下だけではなかなか気づかないかもしれませんが、普段から健康的で体力のある人が、少しの事で動悸や息切れを起こしたら要注意だといえます。
歯茎から出血がある
歯茎から血が出るというと歯周病や歯槽膿漏などお口のトラブルだと思いがちですが、白血病が原因の場合もあります。
歯茎から出血してしまう理由としては、白血病になると出血をおさえる働きがある血小板が減少してしまうため、歯磨きの際のちょっとした刺激による出血も止まりにくくなってしまうためです。しっかり歯のケアをしているのにもかかわらず、歯茎の出血がおさまらない場合には白血病の可能性も考えられます。
口内炎ができる
歯茎の出血に加えもう一つのお口トラブルとして、口内炎も白血病の症状として挙げられます。これは白血病になると体をウイルスや病原菌から守ってくれる白血球が減少するため、健康な時にはとくに害の無い口の中にいる菌や空気中のウイルスにも抵抗できなくなり、菌に感染しやすくなってしまうためです。
口内炎は健康な時にも起こる炎症ですが、白血病が原因でなる場合には比較的軽いものから、潰瘍ができたり唇全体が出血して痛みを伴うものなど、個人差はありますがひどく悪化するケースもあります。
リンパ節が腫れている
インフルエンザや高熱を出すと、体の節々や関節が痛くなったり、筋肉痛のような症状が出たりしますが、白血病の場合にも、体の痛みやリンパ節の腫れが見られるようです。リンパはエステやマッサージなどでもよく使われる言葉なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
人間の体には血液を送る血管と、血液から出た老廃物(これをリンパ液といいます)などを流すリンパ管が全身に通っています。そのリンパ管とリンパ管を繋いでいるのがリンパ節というものです。
リンパ節は首の周りやわきの下をはじめ体中にあり、通常は体の外からウイルスや菌が侵入した際にそこで菌と闘って侵入を防ぎますが、白血病の場合には異常のある白血球(白血病細胞)が増えてリンパ節が腫れてしまいます。多くの場合、首やのどの周りが腫れるそうです。
高熱が出てさむけがする
一般的な風邪と見分けが難しい白血病の症状として、ぞくぞくと悪寒がする、体がほてる、熱がでるというものがあります。こちらも初期段階では風邪だろうと見過ごしてしまいがちです。
このような症状をただの風邪とそうでないかを見極めるポイントとしては、37.8度以上の熱が2週間以上続いている、検査結果等で感染症が見当たらない、
薬物や輸血、放射線や化学療法によるものではない、適切な抗菌薬を使っていても1週間以上反応がない、ナプロキセンを使用している時に限り解熱、平熱でいられる、といった場合には白血病やその他腫瘍による発熱と考えられるそうです。
とはいっても素人では判断できかねますので、高熱が出た際には早急に病院へ行くことをおすすめします。
眼底から出血がある
眼に症状が現れる病気は、眼そのもの以外にも感染症、皮膚病、循環器系など色々な病気がありますが、白血病もその1つです。白血病やそれに伴う重度の貧血によって、眼底に出血をはじめとする様々な異変が生じるケースもあります。
とくに白血病の場合には、ロス(Roth)斑という変化がおこるのが特徴です。それにより視力低下がおこったりしますが、手術などで回復する場合もあるそうです。
5)血液疾患
皮膚に赤い斑点がある
白血病の比較的分かりやすい目に見える特徴として、皮膚にポツポツと赤い斑点のようなものができたりします。これは出血を止める働きをする血小板が減ることで、傷ついたり破れたりした血管を修復できず、そこから出血してしまうためです。
また皮膚には赤い斑点だけでなく、出血したり人によっては様々な症状が現れ、数ミリの小さいものから10センチほどの大きい腫瘤ができる場合もあります。またこれらが見られる場合には、病気が進行しており命にかかわる危険性があるので、一刻も早い対応が必要です。
貧血がある
白血病を診断する主な検査所見(けんさしょけん)、つまり体に起きている不調が白血病によるものなのかを調べるには、白血球の数と血小板の減少、異常な細胞があるかどうか、そして貧血かを確認します。
貧血は赤血球が少なくなることで起きますが、白血病の症状の中でも動悸や息切れ、眼底出血などの原因にもつながるとても厄介な症状です。普段から貧血気味の方は、もし白血病のせいであっても発見が遅れることにもなりかねませんので、日頃から注意して体調管理を行うことが大切です。
急性白血病の主な症状
貧血
先程まではどの白血病にもいえる症状をお伝えしましたが、ここからは急性、慢性など分類別に分けてさらに詳しく症状を見ていきたいと思います。まず急性ですが、急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病があるとお伝えしました。
この2つは異なる病気ですが、症状などにあまり差はみられません。したがってこの2つをまとめて「急性白血病」として説明を続けていきます。急性白血病は発症してから病気の進行するスピードが速いため、早期の発見が非常に重要になってきます。
しかしどの白血病にも見られる貧血は、とくに女性には日常的によくあることだと見落としがちでありながらも、血液が正常に作られていない、赤血球が足りていない、という体からのサインなので、貧血や顔色が良くない、だるいと感じたらすぐに病院へ行くのが良いでしょう。
発熱
発熱は風邪と間違えそうな症状のひとつですが、急性白血病の場合には白血球の減少に伴い免疫力が低下して、よく熱を出したり感染症にかかりやすくなります。これを易感染性といいます。
小さな子供ならよく熱を出したりすることはありますが、健康体の成人ならある程度の抵抗力をもっているはずなので、ある時から頻繁に熱を出すようになった場合には白血病の可能性も否定できません。
あざが出来て治りにくい
転んだりぶつけた覚えがないのにアザができたりするのは、急性白血病で多く見られる初期症状のひとつです。足、とくに体重のかかる膝の後ろや太ももの内側に出来るのが特徴で、押しても痛みなどは感じられません。
これは急性白血病により血小板が減少しているため、体重がかかりやすい部分の細かい血管が傷ついたり切れたりしても修復できず、内出血を起こしてアザになってしまいます。
鼻血や歯茎からの出血
白血病=鼻血、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?2004年に公開され、大ヒットした映画セカチューこと『世界の中心で愛を叫ぶ』でも、長澤まさみさん(ドラマ版では綾瀬はるかさん)演じる白血病と闘うヒロインが、いきなり鼻血を出して倒れる…という衝撃のシーンがありましたが、あれはまさに急性白血病の初期症状です。
実際に意識を失って倒れる方ばかりではないそうですが、血小板の減少に伴い頻繁に鼻血が出やすかったり歯茎の出血があったりする場合は、急性白血病の恐れがあります。また女性の場合には、生理の時の血の量が通常のナプキンでは足りないほどの出血量になることがあるようです。
吐き気や頭痛
急性白血病が発症し、異常な白血球(白血病細胞)が脳髄膜や脊髄などに広がると、吐き気や頭痛といった症状が現れます。この状態のことを、「中枢神経白血病(中枢神経浸潤)」といいます。
この吐き気がおこる中枢神経白血病は、一般的に成人に多くみられる急性骨髄性白血病ではなく、主に子供が発症しやすい急性リンパ性白血病 によくみられる症状だそうです。
骨や筋肉の痛み
急性白血病を発症し、体内に異常な細胞(白血病細胞)が増殖し、血液を作る場所である骨髄にもその異常な細胞が集まると、筋肉や関節、骨の痛みが起こる場合があります。
白血病を体験した方によれば、痛む場所は人それぞれで、骨の痛みは骨折の痛みとは異なり、骨の中から痛むような感覚なんだそうです。
慢性骨髄性白血病
初期は症状がないか軽い
発症してから速いスピードで進行していく急性白血病とは反対に、慢性骨髄性白血病は病気の進行がとても遅いのが特徴です。
発症初期は慢性期と呼ばれ、急性白血病のような症状があまり出ない為、自覚症状がなく自分が白血病であることに気づかないことが多いです。しかしそのまま病気が進行し、急性期と呼ばれる段階に入ると、急性白血病のような症状が現れます。
倦怠感
慢性骨髄性白血病は初期の慢性期には自覚症状がないことが多いとされていますが、なかには倦怠感や疲労感を感じることがあるようです。
これは体内で白血球が必要以上に作られ、その分体のエネルギーが使われてしまうためにおきる症状です。倦怠感や疲労感のほかにも、発熱や異常な寝汗をかいたりすることがあります。
お腹の膨張
慢性骨髄性白血病の進行が少しずつ進んで白血球の数が増えてくると、胃の不快感や満腹感、お腹の痛みが症状として現れ出してきます。これは白血球が増殖することにより、お腹の左上にある脾臓という臓器が大きくなることが原因とされています。
脾臓の腫れやそれによるお腹の膨張感が感じられる場合は、慢性期ではなく、急性期に病気が進行している恐れもあります。また、血小板が増えすぎることにより、胃粘膜の血流が悪くなり、胃潰瘍になるケースも確認されています。
体重減少
白血球が必要以上に作られて、体のエネルギーを消費してしまうと、倦怠感だけでなく、実際に体重が減ってしまうこともあります。
ダイエットなどをしていないのにもかかわらず、原因不明の体重減少がある場合には、慢性骨髄性白血病をはじめ何かしらの疾患である可能性が高いので、早めに病院へ行くことをおすすめします。
慢性リンパ性白血病の主な症状
リンパ節の腫れ
慢性リンパ性白血病は、慢性骨髄性白血病と同じく発症してからゆっくりと進行していく為、初期には症状がほとんど現れません。そのため慢性リンパ性白血病でリンパ節の腫れが確認されたら、それは初期ではなく病気が進行している恐れがあります。
また発症から何年経っても症状が現れない場合もあれば、約3.5%とごく少数ですが、急激に病気が進行する「リヒター症候群」という病気を発症するケースもあります。
慢性リンパ性白血病|がんinfo|IMICライブラリ|一般財団法人 国際医学情報センター(IMIC)
慢性リンパ性白血病を疑う症状としてはリンパ節腫脹や疲労感があります。
全身倦怠感
他の白血病と同じく、慢性リンパ性白血病にも倦怠感や疲労感を感じる症状があります。しかしこれも日常的によく見られる症状なので、自分で気づくことは少なく、健康診断や他の病気で血液検査などをしたさいに、偶然発見されることが多いそうです。
また子供や日本人に発症するのは少なく、欧米人や中年以降の成人に多く見られる病気です。
体重減少
初期段階はほとんど症状がない慢性リンパ性白血病ですが、病気が進行すれば体重減少などの症状が現れます。しかし体重減少は慢性リンパ性白血病特有の症状ではなく、どの疾患にも当てはまることなので、体重減少や倦怠感などで判断するのは非常に難しいと考えられます。
会社などで定期的な健康診断などが受けられる場合は発見される率が高まりますが、そうでない場合には、個人での定期的な健康診断を受けるのが早期発見につながります。
微熱
慢性リンパ性白血病を発見するきっかけとして、だるさや微熱などの症状で病院へいって慢性リンパ性白血病を発見されることがあるようです。
しかし先程もご説明したように、欧米人に多く、日本人やアジア人では1/10程の確立だそうなので、だるさや倦怠感=慢性リンパ性白血病という可能性は非常に低く、むしろ急性白血病などの心配をした方が良いかもしれません。
またもし慢性リンパ性白血病と診断されても、悪性リンパ腫として扱われるのが適切だとされ、それに応じた治療が施されるべきだという意見もあります。
皮膚のかゆみ
乾燥やかぶれや虫刺されが原因だと思われがちな皮膚のかゆみも、慢性リンパ性白血病が原因の場合もあります。皮膚の疾患だろうと思い、皮膚科を受診しても、検査の必要性が感じられれば血液検査や画像検査を行い、診断されます。
慢性リンパ性白血病が原因の場合、皮膚のかゆみだけが出るのではなく、倦怠感や発熱、寝汗や体重減少といった他の症状と一緒に出ることが多いようです。このようにいくつか症状が出ているのは、病気が進行している恐れがありますので注意が必要です。
悪性リンパ腫 症状 かゆみとは?
子供の白血病の主な症状
あざや鼻血が出る
子供の白血病で最も多いのは急性白血病で、約95%が該当し、なかでも急性リンパ性白血病が約8割、残りの2割は急性骨髄性白血病だそうです。慢性白血病は子供では珍しく、全体の約5%ほどです。ですので、急性白血病を主に説明をしていきます。
子供(15歳以下)が急性白血病になった場合は「小児白血病」といいます。成人と同じように、アザができたり鼻血が出る症状があります。
しかし子供の場合は大人に比べてよく転んだりするのでアザもできやすく、体の異常を上手く伝えられなかったりするので、見分けるのが難しいといわれています。一般的に20分以上止まらない鼻血は白血病の代表的な初期症状と考えられています。
発熱
小児白血病の初期症状として発熱もみられますが、39~40度などの高熱が必ずでるわけではなく、熱が出たり下がったりを繰り返したりもします。
風邪などではなく、原因が分からないのに出る熱の事を「不明熱」といいますが、子供が不明熱を起こすと、そのうち約10%未満は小児がん(白血病含む)であるとされています。
ですので普段健康的で元気な子が、急に発熱などを繰り返したら、早めに病院へ相談するようにしてください。
顔色不良
子供にとって微熱などの発熱は、しばしば起こる症状で、風邪と間違えやすいですが、顔色が悪いなどの症状が出てくると、ただの風邪ではないかも…と気づくことがあるようです。
これは大人の白血病でもみられる、赤血球の減少による貧血からくるもので、顔面蒼白に加えてぐったりしている、元気がないという事があります。
リンパ節の腫れ
リンパ節がある耳の後ろや首回り、あごの下や足の付け根が腫れたりします。痛みを感じることが少ないため、気付きにくい場所だと発見が遅れる恐れがあるので注意が必要です。
しかし、小児白血病だけがこういった症状を起こす訳ではないので、診断は手術で腫れを摘出したあとに
原因を調べる形になります。これを病理組織診断といいます。
骨や関節の痛み
小児白血病で多くみられる症状として、骨や関節の痛みがあります。とくに肩や腕付近の骨の痛みを訴えることが多いそうです。
眠れないほどの痛みになる場合もあるので、痛みが続くようなら我慢させるのは非常に危険です。すぐに小児科を受診してください。
まとめ
風邪とよく似た初期症状の白血病についてご説明しました。白血病が発症する原因は不明とされていますが、どんな人でもある日急に発症する可能性を持っている病気です。
医療技術の進歩によって、不治の病ではなくなりつつありますが、それでも白血病によって命を落とす人も
少なくありません。とくに急性白血病は早期の発見・治療が非常に重要です。おかしいな、と思ったら早めに病院で診察を受けるようにしましょう!
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