北朝鮮担当の米代表「日本とあらゆる措置協議」

北朝鮮担当の米代表「日本とあらゆる措置協議」
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核実験を行った北朝鮮をめぐり、アメリカ国務省で北朝鮮問題を担当するソン・キム特別代表が来日し、日本政府と「あらゆる措置について話し合う」と述べ、北朝鮮に対する追加の措置や中国に制裁の完全な実施を求めることを含め、幅広く方策を探る考えを示しました。
ソン・キム特別代表は5回目の核実験を行った北朝鮮への対応を話し合うため、10日午後、来日しました。成田空港で取材に応じたキム特別代表は「日本政府と緊密に協力、調整を続けたい。安保理での対応を含め、あらゆる措置について話し合う」と述べ、国連の安全保障理事会での北朝鮮に対する追加の措置も含め幅広く方策を探る考えを示しました。そして、安保理がことし3月、採択した経済制裁を盛り込んだ決議を念頭に、「中国は北朝鮮に対する安保理の決議を完全に履行する大きな責任がある。中国にその責任と義務を果たしてもらいたい」と述べ、中国に対し、北朝鮮からの石炭や鉄鉱石などの輸入の制限を迫る姿勢を示しました。キム特別代表は、11日午前、外務省の金杉アジア大洋州局長と会談したあと、韓国を訪問して北朝鮮への対応を話し合うことにしています。