時間もお金もかかる資格で、最低3年、受験料だけで20万円以上かかる。
今の出費だけで私の一ヶ月のお給料を越えていた。
しかも最速でとるようにスケジュールが組まれていた。自分には何の相談もなかった。
上司はさすがに同情してくれて、合格したら奨励金が出るよう交渉してくれた。私が頼んだらスケジュールを緩めてくれるよう交渉してくれた。
最初はお金がないと逃げようとしていたけど、奨励金が出ることになって、さすがに受けないとまずいと思って申し込んだ。
業務上必要な資格でもないし、賞k場でも取っている人がほとんどいない資格で、どうしてこんなことに、と思った
落ちたくなかったから勉強した。落ちたら5万払わないといけない。それは避けたかった
夜寝れなくなり朝早く目が覚め、疲れが取れず注意散漫になりミスが増えた。
勉強は主に土日にしていた。一日8時間ぐらい勉強しないと間に合わない計算だった。
そこで一度ミスをした。上司の上の人がそれを知って怒っていて、他で挽回するように言っていたそうだった。
挽回も何も、普通の勉強ですらうまく続かない。集中力が続かないし、なんだかぼんやりする。
心の相談ダイヤルみたいなものにもかけたら、心のエネルギーがなくなってるかもしれないから、勉強は一切やめたほうが言いといわれた。
ストレスを和らげるお薬を飲むことになった。
病院にはたくさんの人がいた。見た目が明らかに疲れている人やおかしな人もいれば、その辺を歩いていそうな人もいた。
自分だけじゃないんだなと思った
診察が終わってお薬をもらうことになって、病院のそばの薬局に処方箋を持っていった
待っている間に新しいお客さんが入ってきた。待合室にいた女性だった。彼女も私に気がついたようで、目をそらした
薬局の受け取りカウンターは仕切りがあって、対応してくれた薬剤師のおばあさんは、ちょっとつかれちゃったんですね、といってお薬の説明をしてくれた
アルコールは飲んではいけないことや、眠気が出るかもしれないから運転しないよう注意された。
幸い私は飲まないし運転もしないのでそう伝えると、なら大丈夫ね、と薬剤師さんはにこにこして言った。
私もつられて笑った。笑うのは久しぶりな気がした。以前だったら自分の口角が上がったことなんて全く気に求めていなかったけど、ここ一週間は自分が笑うたびに不思議な感じがしていた。
たぶん私の笑いはぎこちなかったと思う
駅の近くで敬老の日に送る贈り物も買った。
他の店で前からほしかったものを見つけたけど、レジに行くのが億劫で買わなかった
帰りの電車で抑うつとうつの違いを調べた。ネットは便利だと思う
相談ダイヤルの人が言ったとおりで、抑うつは心のエネルギーがマイナスになっていることだった。
うつ病は伝達物質がうまく働いていないことらしい(正確には違うかもしれない)
家に帰ってきてこれをなきながら書いている。
久しぶりの外食はおいしかったし、病院の人も薬剤師のおばあさんもみんな優しかった
今日の私は以前よりもずっと無愛想だった。にこにこもできないし、一瞬返答が遅れたりした。でもみんな優しかった。
それでも家に帰るとどっと疲れているのがわかる
職場の人は優しい。私がミスをしても怒ったりはしない。むしろ、資格のノルマが厳しいのをわかっていてくれて心配してくれているのがよくわかる。
でも家に帰るとないてしまう。
料理をするのは好きなのに、自分の好物を作っているのに涙が出てくる。
わりとかんたんだけどおいしい
わけもなく涙が出てくるようになったら相当やばい 一度心が折れるともう完治しなくなるからな その後一生苦しむことになる前に早く逃げろ