蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】陸上 桐生3冠 100mに続き200m、1600mリレーV2016年9月5日 紙面から
◇日本学生対校選手権陸上の日本学生対校選手権(日本インカレ)は4日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で最終日を行い、男子200メートルではリオデジャネイロ五輪400メートルリレーで銀メダルを獲得した東洋大の桐生祥秀(3年・洛南)が向かい風0・1メートルの条件下、20秒60で2年ぶりの優勝した。桐生は1600メートルリレーでも東洋大の第2走者を務め、3分5秒48で同校の初優勝に貢献、100メートルと合わせ3冠を達成した。 サングラスをかけた瞳の奥は先頭、そして優勝だけを見据えていた。大会のフィナーレを飾る最終種目の1600メートル(マイル)リレー、混戦の中バトンを受け取った桐生は満身創痍(そうい)の体にむちを打ち、懸命に400メートルを走る。一時は2位に上がり、最後の直線で5〜6番手まで順位を落としたことも「必死だった。分からない」。だがアンカーのリオ五輪400メートル代表のウオルシュ・ジュリアン(2年・東野)が初優勝のフィニッシュラインを駆け抜けると、へたり込んでいた体にエネルギーがよみがえる。「金メダルだったので最高。うれしい。新鮮すぎる」と喜びを爆発させた。 高2の9月以来4年ぶりのマイルリレー参戦は200メートルを制した直後に決まった。土江コーチから「あと1本あるよ」と宣告。「うわー、きたかー!」。悲鳴にも近い叫び声を上げながらも受け入れ、2時間5分後のリレーに。もっとも土江コーチは「本人もちょっとその気はあった。個人で勝つよりもチームで勝つことが大好きな選手なので『リレーで勝ちたいね』という話は朝していた」と明かした。 リオ五輪から帰国後初の大会。計9本1500メートルを走りきり「100も200も課題が見つかり、400メートルリレーは悔しかったけれどマイルで金で最後は万々歳」と充実感をのぞかせた。今季最終戦となる国別対抗戦のデカネーション(13日・フランス)100メートルを終えると来季、そして2020年東京五輪への道のりが始まる。「リレーでメダルを取るには全員が9秒台、19秒台。僕は両方狙っている」。完全燃焼で得た今大会の経験、そして優勝の喜びが4年後への大きな財産だ。 (川村庸介) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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