蹴球探訪
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【首都スポ】大学野球 東洋大・阿部健&笹川スッキリ弾2016年9月7日 紙面から
◇東都大学野球<第1週第2日> 東洋大6−1中大東洋大が中大に打ち勝って開幕カード勝ち点。プロ注目の阿部健太郎内野手(4年・帝京)と笹川晃平外野手(4年・浦和学院)が3回にアベック弾を放つなど、2人で4安打5打点。そろってプロ志望届を出さないことも明かした。中大は今春に続いて開幕連敗。亜大は上田隼也外野手(2年・高知)が先頭打者アーチで2試合連続の決勝打。中大に大勝し、春からの連勝を10に伸ばして勝ち点を挙げた。 進路を決めてスッキリした2人が大当たりだ。プロ志望届を出さずに社会人でプレーする。答えを出して、ドラフトイヤーの秋ならではの邪念もなくなったか。3回先頭で阿部健がリーグ戦初本塁打の先制ソロ、主将の笹川が2ランで追い打ちし1イニング2発。打線の主役がバットで勝ち点を引き寄せた。 開幕から2戦連続3安打となった阿部健は「春はプロ1本だった。スカウトにいいところを見せようと思っていたわけではないんですが、今こうして結果が出ていると、そう思われますよね」と苦笑いした。俊足遊撃手として評価も高かったが、肩の炎症もあって今季は二塁手。そんなことも手伝っての決断に「ほぼ後悔はありません。技術的にも、人間的にもまだ学ぶことが多い。チャンスがあればプロを目指したい」。俊足は健在。左越えタイムリー二塁打を打った8回には、続く安西の緩い二塁内野安打の間に二塁から生還。50メートル5秒9の足で追加点ももぎとった。
3回にやや高めに浮いたフォークを中堅左に放り込んだ笹川は、春は打率2割9厘に終わったがこの秋は2試合で9打数5安打5打点。春との違いは、技術ではなく気持ちだ。「気持ちの面でひと区切りついて割り切れています。いい秋を過ごせると思う。いろんな話を聞いて自分で決断したので迷いはない」。1番と4番が2試合で合わせて19打数11安打8打点。しかも主将と副主将。「ぼくと阿部で打つと、こういう試合になる。入学してから一緒に頑張ってきた2人で頑張って、この秋は監督にいい思いをしてもらいたい」 7シーズンぶりに1部に復帰した春は、優勝した亜大に勝ち点を落としただけの3位。この秋のターゲットはもちろん17度目となるリーグ優勝。高橋昭雄監督(68)も「亜大のような細かい野球をやってくるチームを倒そう」と、勝ってかぶとの緒を締めた。優勝から遠ざかって10シーズン。破壊力のある打線で長いトンネルを抜ける。 (小原栄二) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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