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【大リーグ】

マエケン、大量援護で悠々14勝 新旧エース対決制す

2016年9月7日 紙面から

好投で今季14勝目を挙げた前田(社英夫撮影)

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◇ドジャース10−2ダイヤモンドバックス

 【ロサンゼルス穐村賢】大リーグは5日、当地などで行われ、ドジャースの前田健太投手(28)はDバックス戦に先発し、6イニング1/3を3安打1失点、8奪三振で今季14勝目(8敗)を挙げた。チームは10−2で大勝して3連勝。ヤンキースの田中将大投手(27)はBジェイズ戦で6イニング1/3を投げて7安打2失点で12勝目(4敗)。マーリンズのイチロー外野手(42)はフィリーズ戦に2番右翼で出場し4打数1安打1打点。1回に中前適時打を放ち3試合連続安打で通算3018安打としたが、チームは2−6で敗れた。

   ◇

 前田がド軍の新旧エース右腕対決を制した。この日のダ軍先発は昨季までド軍で、2009年にはサイ・ヤング賞も受賞したグリンキー。球界を代表する右腕との投げ合いはともに3回までスコアボードにゼロを並べる緊迫の展開となったが、4回、5回で計8点を失ったグリンキーをよそに、前田は6回まで1安打投球を披露した。

 前田は7回に1点を失って途中降板となったが、メジャー通算154勝右腕に投げ勝ち、「全ていい感覚で投げることができた。自信になるし、勝てたことが一番良かった」。降板時は詰めかけた4万1000人超の地元ファンから総立ちの歓声を受けた。

 自らの言葉通り、全球種を自在に操った。初回先頭のセグラに左前打を許して以降は、6回まで18打者連続アウトを記録。真っすぐとスライダーをコーナーに制球すると、普段は左打者にしか投げないチェンジアップを右打者にも投げ、「今日みたいにうまく使っていければ幅も広がる。今日の感覚を大事にしたい」と今後へ向けての手応えも口にした。

 球団発表によると、新人(年間最優秀新人資格者)での14勝は野茂英雄を抜き、石井一らに並ぶ球団2位記録。日本人の1年目の記録としては、12年に16勝(史上最多)したレンジャーズのダルビッシュにあと2勝に迫った。投球回数も150イニングを超えて25万ドル(約2600万円)の出来高も新たにゲット。次回登板は中4日で11日のマーリンズ戦に決定し、イチローとの直接対決も楽しみなところだ。

 首位固めにも貢献した前田は「チームも大事な時期。投げる試合を毎回勝てるようにやっていきたい」と地区優勝に向け、獅子奮迅の活躍を誓った。

 

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