世界初 自動運転のタクシー走行実験 シンガポール

世界初 自動運転のタクシー走行実験 シンガポール
アメリカのベンチャー企業が自動運転技術を使ってタクシーを公道で走らせる、世界でも初めてという実験をシンガポールで始めていて、2年後の実用化を目指しデータを蓄積しています。
実験を始めたのはアメリカのベンチャー企業「ヌートノミー」で、先月末からシンガポール中部の商業地区で自動運転のタクシー6台を走らせています。利用者は、スマートフォンのアプリでタクシーを呼び、決められた6キロのコース内で乗り降りします。タクシーには不測の事態に備えて技術者が乗り込んでいますがこれまでに事故はなく、タクシーは車や歩行者を確実によけながら走行していました。利用した日本人の男性は「ブレーキのタイミングも完璧でとても快適でした。東京でも2020年までには公道を走ってもらいたいです」と話していました。「ヌートノミー」は、自動運転のタクシーが公道で走行実験を行うのは世界でも初めてだとしていて、2年後の実用化を目指しデータを蓄積しています。
自動運転技術を使ったタクシーは、IT企業が大手自動車メーカーと組んで、日本やアメリカなどでも開発競争を繰り広げています。
「ヌートノミー」のダグ・パーカー最高執行責任者は「競争は激しいがシンガポールには人材がそろっているうえ、道路設備も整っており走行実験で多くのことを学べると感じている」と話していました。