【ヒューマン】
女優として大きな転機を迎えている桜庭ななみ。鹿児島出身だけに暑さは得意で「暑ければ暑いほどランニングしたくなる」と運動好きな一面も=東京・台場【拡大】
安静を促す周囲を押し切り、数日後には撮影を再開。「とても良いストーリーだし、絶対にこの作品を創り上げたい思いの方が強かった」。まさに体を張って完成させた作品が公開にこぎつけ、「すごく…うれしいです。ホッとしています」と目を細めた。
主演映画で見せた女優魂。最近の桜庭の頑張りはこれだけではない。
14歳のときに地元・鹿児島でスカウトされて芸能界入り。所属事務所の先輩、堀北真希(27)、桐谷美玲(26)に続く清純派美少女として多くのドラマで活躍してきたが、次のステップアップを目指し、昨年4月、演技の幅を広げるために北京語を習おうと台湾に短期留学した。
台湾映画「あの頃、君を追いかけた」の鑑賞がきっかけで「こういう海外の作品にも出てみたいな」と仕事の合間をぬって計4カ月ほど台湾へ通った。
成果は着実に実を結び、放送中の台湾ドラマ「戀愛沙塵暴(リェンアイサチェンバォー)」で海外デビュー。福山雅治(47)と中国の人気俳優、チャン・ハンユー(51)がW主演する香港・中国合作映画「追捕 MANHUNT」(ジョン・ウー監督、2018年公開)では、日本人主要キャストの1人に大抜てきされた。大きな決め手は、監督と直にコミュニケーションが取れる、その語学力だ。ウー監督の作品に参加し、新たな思いも芽生えた。