2016年9月7日12時46分
特定秘密保護法は憲法違反だとして、静岡県弁護士会所属の藤森克美弁護士が国を相手に、違憲無効の確認などを求めた訴訟の控訴審判決が7日、東京高裁であった。深見敏正裁判長は、藤森弁護士の請求を退けた一審・静岡地裁判決を支持し、控訴を棄却した。
藤森弁護士は、同法違反に問われた被告を弁護するために情報を得ようとすると、弁護人も罪に問われる恐れがあるとして、「弁護権を侵害している」と主張。2014年2月に提訴した。今年2月の一審判決は、「具体的な権利侵害が生じているとは言えない」として訴えを退けた。
同法をめぐっては、フリージャーナリストら約40人も14年3月、「取材活動を萎縮させられ、取材が困難になった」として違憲の確認などを求める訴訟を起こした。今年4月の二審・東京高裁判決は、「同法が取材を従前より制約しているとは言えない」として、請求を退けた一審判決を支持。ジャーナリスト側が上告している。
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朝日新聞社会部
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