能登の魚醤「いしる」(いしり)を使ったかやくご飯
先日、石川県和倉温泉に旅行に行った際、能登の魚醤「いしる」(いしり)を使った朴葉焼きをいただきました。めずらしい調味料だったので、買ってみました。さて、何を作ろうかと思ったとき、炊き込みご飯の醤油の代わりに「いしる」を使ってみてはどうかなと思いつきました。ものすごくおいしく出来あがりました!
能登の魚醤「いしる」(いしり)とは
石川県の能登で作られる魚醤油のことを「いしる」といいます。「いしり」とも呼ぶそうです。魚介類を塩で漬け込み、発酵させて醸造した調味料です。タイ料理に使われるナンプラーを想像してみるとわかりやすかもしれませんが、そこまでクセがあるようには感じません。
炊き込みご飯に作るとき、いしると醤油を半分ずつ使いました。深みのあるうま味がでました。いしるを使った料理を他にも作ってみたいですね。
五目炊き込みご飯
関西ではかやくご飯とか、かやく飯と呼びます。 五目とはいろいろなものが混じっていて、ぐだくさんのことをいいます。炊き込みご飯の具は、ニンジンやしいたけ、ごぼう、油揚げ、こんにゃく、鶏肉などが定番ですよね。
季節のものを入れるといいので、決まりはありません。炊飯器でかんたんに作ることができます。今回ご紹介するものは少しだけ手間をかけています。具を炒めず、そのままお米に加えても十分おいしいです。
「いしる」を使った五目炊き込みご飯のレシピ
下ごしらえ
干ししいたけを水につけておきます。
6種類入れました。食べやすい大きさに切ります。なるべく大きさは揃えてください。
- ニンジン 1/2本弱(40g)
- ゴボウ 1/3本 ささがきにして水にさらしてアクを取ります
- コンニャク 1/3枚
- 茹でダコ 足1本弱
- 油揚げ 1枚 熱湯をかけて油抜きをします
- 干ししいたけ 2枚
調味料を合せます。
- だし 200cc(干ししいたけの戻し汁とだしの粉末)
- 醤油 大さじ2・5 (魚醤 大さじ1+薄口醤油 大さじ1・5)
- 酒 大さじ2
もち米を1カップ(200cc)を水につけておきます。
五目炊き込みご飯を作りましょう
フライパンで硬いものの順に炒めていきます。ごぼう、こんにゃく、しいたけ、にんじん、油揚げ、タコ。強火でささっと炒めてください。油に絡ませる程度です。あとに加える調味料がしみやすくするためです。
合せておいた調味料を入れます。煮立ってきたら、火を弱めます。炊飯器で炊き込むので、具に歯ごたえがなくなるまで煮込まないでください。味がしみるまでです。
ザルに具をあげます。
具と煮汁を分けてください。
もち米1カップ(200cc)と白米1.5カップ(300cc)を洗います。(水につけておいたもち米も洗ってください)
炊飯器の目盛り2.5カップ(500cc)のところまで煮汁を加えます。水分量は白米を炊くときと同じです。量が足りない場合は、干ししいたけの戻し汁か、水を加えてください。
先ほど炒めた具を入れます。やさしく混ぜ合わせてくださいね。それから炊飯器のスイッチを入れます。
完成です。タコの代わりに鶏肉でもよいと思います。魚醤油「いしる」を使って、とてもコクのある五目炊き込みご飯になりました。
用意する材料
- 白米 1.5カップ
- もち米 1カップ
- ニンジン
- 干ししいたけ
- 油揚げ
- こんにゃく
- ゴボウ
- 茹でダコ
- だし
- 砂糖
- 醤油(魚醤油)
- 酒
さいごに
五目炊き込みご飯はよく作ります。タコではなく、鶏肉を使うことが多いですね。今回新しい調味料を知って、いつものものをアレンジしてみました。とても新鮮で楽しいものです。他にもいしるを使った料理を考えてみたいと思います。五目炊き込みご飯はおいしいです。具を入れて炊飯器のスイッチを押すだけですから。
おまけ
これは、油きりや水きりバットとして使っていますが、とても便利です。琺瑯は熱にも酸にも強いので、一度使うとクセになります。保存食用の容器や、お菓子作りにも大活躍します。野田琺瑯は、種類も大きさもたくさんあるので、用途によって使い分けるのが楽しいですよ。