43: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/27(水)04:53:05 ID:24O
>>42
画像に関してはごめん、準備期間はあんまり映えるような写真がないっていうのと、出発前の散歩の時間は特に写真撮る余裕が全然なかったんだ
でもやっぱり写真はあったほうがいいと思うから、多少時系列や地理的座標が違っててもあげることにする!
つづき
さて、次の日
昨日から餌をやっていたおかげで、少しモカとの距離が縮まったようで、一人で頭絡(頭につけてる赤いベルト)を付けたり外したりできるようになった。(今までは頭に手を近づけただけで強く拒絶されていた。)
散歩も、2kmほど歩いたけど1回しか興奮せず、昨日の反抗的な態度は何だったのかというくらいおとなしかった。
この調子で仲良くなっていけば、最大の難関であると予想してる荷車の接続も難なく行えるかもしれない。
ただ、モカは噛むのが好きなようで、隙あらばおれの首を噛もうとしてたから、とりあえず最初はミニバケツを口にかぶせることにした。
画像に関してはごめん、準備期間はあんまり映えるような写真がないっていうのと、出発前の散歩の時間は特に写真撮る余裕が全然なかったんだ
でもやっぱり写真はあったほうがいいと思うから、多少時系列や地理的座標が違っててもあげることにする!
つづき
さて、次の日
昨日から餌をやっていたおかげで、少しモカとの距離が縮まったようで、一人で頭絡(頭につけてる赤いベルト)を付けたり外したりできるようになった。(今までは頭に手を近づけただけで強く拒絶されていた。)
散歩も、2kmほど歩いたけど1回しか興奮せず、昨日の反抗的な態度は何だったのかというくらいおとなしかった。
この調子で仲良くなっていけば、最大の難関であると予想してる荷車の接続も難なく行えるかもしれない。
ただ、モカは噛むのが好きなようで、隙あらばおれの首を噛もうとしてたから、とりあえず最初はミニバケツを口にかぶせることにした。
さて、モカに関することがある程度落ち着いたから、次は荷車について考えないといけない。
おれが寝ることができるくらいの大きさで、それとは別に荷物も収納できて、モカが引きやすいようにできるだけ軽い荷車を手に入れないといけなかった。
ただ、情報収集の結果、現代のモロッコにそんな荷車はもうほとんど残っていないことが分かった。
モロッコでは6、7年前まではロバや馬に荷車を引かせるのが一般的だったらしいけど、今はトラックやバイクに完全に取って代わったらしく、ロバの利用方法としては、今では背中に直接荷物を載せて運ばせる扱い方しかされていないらしかった。
というわけで中古の荷車の購入に関しては絶望的だった。
でも、この程度で冒険に対して溢れ出すおれの気概がなくなったりはしない。
中古のものがないならどうすればいいか。
そう、作ればいい!!!
というわけでこの日から、おれと宿の主人(日曜大工が趣味)、そして町の鉄鍛冶屋や木工職人たちによる荷車づくりが始まった。
46: 名無しさん@おーぷん 2016/07/27(水)17:55:29 ID:Iyr
治安とかどうなん?
48: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/27(水)19:35:07 ID:24O
>>46
画像は外務省の海外安全ホームページの情報
モロッコではここ5年、外国人を対象にしたテロや誘拐事件は起こってない。
ちなみにモロッコの治安に関して一番たくさん外国人向けの情報を持ってるのは在モロッコフランス大使館なんだけど、そこの安全情報でも国境以外は注意してれば大丈夫って書いてある。
超安全な国なんだぜ!

つづき
まず、どんな荷車を作りたいかを考える。
本当は4輪の馬車のようなものにしたかったんだけど、ロバに引かせる場合バランスの問題と、モロッコの道路交通法に抵触することによる税金の支払い義務の懸念があった。
ほかにも、モロッコでこれまで使われていた荷車は全て2輪だったため、4輪よりも2輪のほうがいくらか目立ちにくく、より安全に旅ができるだろうと考えたということもある。
タイヤは、自転車のタイヤだと強度に問題があるし、車のタイヤだと大きすぎるのと値段も高くなってしまうため、バイクのタイヤを使用することにした。
荷車の長さは、あまり長いとモカが引きにくいということを考えて160cm、それに合わせて幅は80cmにした。
この長さだと寝るときに足がはみ出してしまうが、海外では基本的に野宿のおれにとっては大した問題じゃなかった。
そしてこの大きさだと、荷物の収納が難しくなるため、荷車を2層構造にして、下は荷物入れ、上は寝床という感じにした。
あとは、少しでも軽く作るため、金属を使うのは土台や屋根などのフレーム部分だけにして、あとは全て木で作ることにした。
さて、どんな荷車にするかが決まったので、早速町で鉄鍛冶屋をやっているアフマッドさんに事情を説明し、金属フレーム部分を作ってもらう。


画像は外務省の海外安全ホームページの情報
モロッコではここ5年、外国人を対象にしたテロや誘拐事件は起こってない。
ちなみにモロッコの治安に関して一番たくさん外国人向けの情報を持ってるのは在モロッコフランス大使館なんだけど、そこの安全情報でも国境以外は注意してれば大丈夫って書いてある。
超安全な国なんだぜ!
つづき
まず、どんな荷車を作りたいかを考える。
本当は4輪の馬車のようなものにしたかったんだけど、ロバに引かせる場合バランスの問題と、モロッコの道路交通法に抵触することによる税金の支払い義務の懸念があった。
ほかにも、モロッコでこれまで使われていた荷車は全て2輪だったため、4輪よりも2輪のほうがいくらか目立ちにくく、より安全に旅ができるだろうと考えたということもある。
タイヤは、自転車のタイヤだと強度に問題があるし、車のタイヤだと大きすぎるのと値段も高くなってしまうため、バイクのタイヤを使用することにした。
荷車の長さは、あまり長いとモカが引きにくいということを考えて160cm、それに合わせて幅は80cmにした。
この長さだと寝るときに足がはみ出してしまうが、海外では基本的に野宿のおれにとっては大した問題じゃなかった。
そしてこの大きさだと、荷物の収納が難しくなるため、荷車を2層構造にして、下は荷物入れ、上は寝床という感じにした。
あとは、少しでも軽く作るため、金属を使うのは土台や屋根などのフレーム部分だけにして、あとは全て木で作ることにした。
さて、どんな荷車にするかが決まったので、早速町で鉄鍛冶屋をやっているアフマッドさんに事情を説明し、金属フレーム部分を作ってもらう。
52: 名無しさん@おーぷん 2016/07/28(木)06:22:36 ID:irK
スレタイ見てネタかと思ったら本気だった
54: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/28(木)18:21:37 ID:iBK
>>52
ガチでやるから面白いんだぜw
つづき
とりあえずフレーム部分を数人がかりでモカに装着してみる

ん、なんか曲がるときぎこちないな…
モカに接続してる棒の根元

だめじゃねぇか!www
フレーム部分を鉄鍛冶屋のアフマッドのところにもう一度持って行って補強してもらう。
完成!

次は上に乗せる木材の部分を木工のりと釘で組み立て、ペンキを塗っていく。

屋根の部分は汚れてしまって使えないカーテンを譲ってもらった
装着!!!

よし、これを引いてモカのところへ…

全然だめじゃねぇか!!!www
軽トラ借りて鉄鍛冶屋のアフマッドのところに持っていく。
これでアフマッドの世話になるのは3回目だ。
アフマッドは職人なのでフランス語がほとんどしゃべれないが、さすがにこの頃にはかなり仲良くなってたw
おれ「アフマッド!!全然だめだったwww」
アフマッド「はは、なかなかうまくいかねぇな!
でもこの状態(木材の部分も乗った完全な状態)ならしっかり補強してやれると思うぜ?」
3度目の正直、というかもっかい全部町まで運ぶのは面倒なので、丸一日かけてやりすぎなぐらいしっかり補強してもらう
ガチでやるから面白いんだぜw
つづき
とりあえずフレーム部分を数人がかりでモカに装着してみる
ん、なんか曲がるときぎこちないな…
モカに接続してる棒の根元
だめじゃねぇか!www
フレーム部分を鉄鍛冶屋のアフマッドのところにもう一度持って行って補強してもらう。
完成!
次は上に乗せる木材の部分を木工のりと釘で組み立て、ペンキを塗っていく。
屋根の部分は汚れてしまって使えないカーテンを譲ってもらった
装着!!!
よし、これを引いてモカのところへ…
全然だめじゃねぇか!!!www
軽トラ借りて鉄鍛冶屋のアフマッドのところに持っていく。
これでアフマッドの世話になるのは3回目だ。
アフマッドは職人なのでフランス語がほとんどしゃべれないが、さすがにこの頃にはかなり仲良くなってたw
おれ「アフマッド!!全然だめだったwww」
アフマッド「はは、なかなかうまくいかねぇな!
でもこの状態(木材の部分も乗った完全な状態)ならしっかり補強してやれると思うぜ?」
3度目の正直、というかもっかい全部町まで運ぶのは面倒なので、丸一日かけてやりすぎなぐらいしっかり補強してもらう
53: 名無しさん@おーぷん 2016/07/28(木)18:21:31 ID:LPA
荷馬車で寝泊まりかや・・・
知らないうちに賢狼ホロが潜り込んでたりして
知らないうちに賢狼ホロが潜り込んでたりして
57: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/28(木)23:18:58 ID:iBK
>>53
今度から荷車にりんご大量に入れとくか…
今度から荷車にりんご大量に入れとくか…
59: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/29(金)06:33:02 ID:a1B
>>58
こっちでは家具もリヤカーも基本オーダーメイドで作るのが一般的なんだ。
日本だと考えられないよね
つづき
さて、これでロバの調教もそれなりに終わり、荷車も出来上がったから出発できるんだけど、最初にどの方向に向かうべきなのかについては実はまだ決まってなかった。
出発地点のティズギ村から行くことができるルートは以下の3つだった。
1、都会(ワルザザート)ルート

・メリット
なんでも手に入る
人がいるから困ったとき助けてもらいやすい
・デメリット
モロッコの街中は日本の地方都市並みに発展してるから、自動車や人々とモカや荷車がぶつかった場合めんどうなことになる可能性がかなりある。
モカを一時的にどこかにつないでおくことが難しい。
2、砂漠(メルズーガ)ルート

・メリット
砂漠好きで、いつかサハラ砂漠を横断したいおれとしてはかなり行きたい場所
※水源が十分にあることは確認済み
※最初にこのルートを選ばなかった場合、その後モカを連れて砂漠に行くのはかなり難しくなる
・デメリット
暑さによってモカが弱ってしまう可能性がある。もちろんおれも。
砂漠に行った後は引き返すか都会ルートを選択するかの2択。
3、山(イミルシル)ルート

・メリット
イミルシルは湖と豊かな緑があり、モカにとってはこの上なく最高の環境。
道中車がほとんど通らないので、面倒に巻き込まれるリスクが少ない。
・デメリット
モロッコ一標高が高いと言われている村(アグダル)を経由しないといけないため、かなり登り坂が多く、モカが荷車を引いて登れない可能性がある。
人がほとんどおらず、携帯の電波も最も不安定なルートのため、緊急時に助けを求められない。
こっちでは家具もリヤカーも基本オーダーメイドで作るのが一般的なんだ。
日本だと考えられないよね
つづき
さて、これでロバの調教もそれなりに終わり、荷車も出来上がったから出発できるんだけど、最初にどの方向に向かうべきなのかについては実はまだ決まってなかった。
出発地点のティズギ村から行くことができるルートは以下の3つだった。
1、都会(ワルザザート)ルート
・メリット
なんでも手に入る
人がいるから困ったとき助けてもらいやすい
・デメリット
モロッコの街中は日本の地方都市並みに発展してるから、自動車や人々とモカや荷車がぶつかった場合めんどうなことになる可能性がかなりある。
モカを一時的にどこかにつないでおくことが難しい。
2、砂漠(メルズーガ)ルート
・メリット
砂漠好きで、いつかサハラ砂漠を横断したいおれとしてはかなり行きたい場所
※水源が十分にあることは確認済み
※最初にこのルートを選ばなかった場合、その後モカを連れて砂漠に行くのはかなり難しくなる
・デメリット
暑さによってモカが弱ってしまう可能性がある。もちろんおれも。
砂漠に行った後は引き返すか都会ルートを選択するかの2択。
3、山(イミルシル)ルート
・メリット
イミルシルは湖と豊かな緑があり、モカにとってはこの上なく最高の環境。
道中車がほとんど通らないので、面倒に巻き込まれるリスクが少ない。
・デメリット
モロッコ一標高が高いと言われている村(アグダル)を経由しないといけないため、かなり登り坂が多く、モカが荷車を引いて登れない可能性がある。
人がほとんどおらず、携帯の電波も最も不安定なルートのため、緊急時に助けを求められない。
55: サテンドール◆s0.5DG7lIsK8 2016/07/28(木)18:23:50 ID:pVv
おお!いい感じに出来上がってきた!
見てるこっちがワクワクしてくる
見てるこっちがワクワクしてくる
57: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/28(木)23:18:58 ID:iBK
>>55
そりゃよかった!
そりゃよかった!
56: 名無しさん@おーぷん 2016/07/28(木)21:51:29 ID:Y4a
このスレやべーよ、頭のネジ飛んでるぜ
57: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/28(木)23:18:58 ID:iBK
>>56
褒め言葉ありがとうwww
そして完成!
あとあと補強したり改築したりするんだけど、これが一番最初旅に出たときの荷車だ。
ちなみにこのときペンキは近くにいた子供に塗ってもらったからこんなに乱れてるw
このクオリティでチップ要求とかおこがましいわwww

寝床の下には荷物入れがある
奥には非常用のモカの食料が入ってる

寝床はこんな感じ
右にある石は岩塩でモカのおやつだ

最終的に荷車作成にかかった費用は大まかに以下の通りだ。
・材料費
・・・木材400DH、金属300DH、タイヤ250DH、布100DH、その他釘、金具、ペンキなど200DH
・職人の加工費
・・・木工100DH、金属200DH(初回)+100DH(2回目)+200DH(3回目)
・ペンキ塗ってくれた子どもへのチップ
・・・1DH
計1851DH(およそ19800円)
褒め言葉ありがとうwww
そして完成!
あとあと補強したり改築したりするんだけど、これが一番最初旅に出たときの荷車だ。
ちなみにこのときペンキは近くにいた子供に塗ってもらったからこんなに乱れてるw
このクオリティでチップ要求とかおこがましいわwww
寝床の下には荷物入れがある
奥には非常用のモカの食料が入ってる
寝床はこんな感じ
右にある石は岩塩でモカのおやつだ
最終的に荷車作成にかかった費用は大まかに以下の通りだ。
・材料費
・・・木材400DH、金属300DH、タイヤ250DH、布100DH、その他釘、金具、ペンキなど200DH
・職人の加工費
・・・木工100DH、金属200DH(初回)+100DH(2回目)+200DH(3回目)
・ペンキ塗ってくれた子どもへのチップ
・・・1DH
計1851DH(およそ19800円)
60: 名無しさん@おーぷん 2016/07/29(金)07:29:51 ID:1lS
大砂丘は見てみたいが ロバとリヤカーの相性が悪そう
72: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/29(金)21:13:22 ID:a1B
>>60
そうなんだよなぁ
砂漠にモカ連れて行った場合、荷車引いたモカじゃ砂丘歩けないんだよなぁ
そうなんだよなぁ
砂漠にモカ連れて行った場合、荷車引いたモカじゃ砂丘歩けないんだよなぁ
61: サテンドール◆s0.5DG7lIsK8 2016/07/29(金)07:39:45 ID:qoQ
どのルートを選択するんだろう?
俺なら山ルートだけど主は砂漠ルートかな?
俺なら山ルートだけど主は砂漠ルートかな?
72: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/29(金)21:13:22 ID:a1B
>>61
どのルートも一長一短だから結構迷ったw
どのルートも一長一短だから結構迷ったw
62: 名無しさん@おーぷん 2016/07/29(金)07:51:22 ID:dsu
モカくんかわいい
72: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/29(金)21:13:22 ID:a1B
73: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/29(金)21:32:57 ID:a1B
つづき
まずは都会ルートについて
人がたくさんいて、情報も食べ物も手に入りやすい状況は魅力的だけど、旅に出てまだ慣れてないうちに都会に出てしまうと、おれがモカを制御しきれず場合によっては損害賠償ものの大きな問題が起こるかもしれないと考えた。
だから、都会は行くとしてもできる限り後にすべきだと思ったから今回都会ルートはやめておくことにした。
残ったのは砂漠ルートと山ルートだ。
おれとしては両方とも捨てがたかったし、山ルートは険しく、砂漠ルートは暑いから両方ともかなりリスクのあるルートだった。
でも、最後に決め手となったのはどちらのルートがモカにとって幸せか、だった。
今回の冒険にしたって、おれはおれ自身のやりたいことをやってるだけだけど、モカはそれに付き合わされている形になってるわけだから、できる限りモカに配慮した冒険にすべきだと思った。
…というわけで、進むべきルートは山(イミルシル)ルートに決定!
それに伴って、終着点はモロッコ北端の港町、タンジェになった。
ちなみにもし山を登ることが不可能だった場合は引き返して砂漠ルートに切り替える予定だ。
これで出発準備がすべて整ったので、すぐに出発することにする。
本当はもっとしっかりテストと準備をしてから出発したかったんだけど、荷車やモカの場所の問題があったため、準備ができ次第出発することになった。
あまり詳しくは書きたくないけど、モロッコはご近所づきあいがかなりシビアな感じらしい。
飼っている犬や家畜が隣人によって毒殺された話はいくつか聞いた。
そんなわけで、準備がすべて整った次の日、朝4時半に起きてモカに大量の餌をやりに行く。
ちなみにモロッコは昼は暑すぎて、夜はもちろん暗すぎて移動できないから、早朝と夕方しか移動できない。
だから、明るくなったらすぐに出発することにして、餌を勢いよく食べるモカを見守る。
おれ「よっしゃ、頑張ろうぜ、モカ!!!」
モカ「…」モシャモシャ
ちなみに一日にモカが何km歩けるかわからなかった(散歩では最高3km/2時間)から、出発前のこのときは一日最高15km、平均でだいたい8km移動できればいいと考えていた。
次第に日が昇り、明るくなってくる。
たくさん食べたので1時間以上かかったが、朝6時頃にはモカの食事も終わっていた。
さぁ、気合い入れて出発だ!
まずはトドラ渓谷を超えて、山岳地帯へ!!!
かくしておれは、気性が荒く反抗的なモカと一緒に、モロッコ放浪の冒険を始めることになった。


おわり
まずは都会ルートについて
人がたくさんいて、情報も食べ物も手に入りやすい状況は魅力的だけど、旅に出てまだ慣れてないうちに都会に出てしまうと、おれがモカを制御しきれず場合によっては損害賠償ものの大きな問題が起こるかもしれないと考えた。
だから、都会は行くとしてもできる限り後にすべきだと思ったから今回都会ルートはやめておくことにした。
残ったのは砂漠ルートと山ルートだ。
おれとしては両方とも捨てがたかったし、山ルートは険しく、砂漠ルートは暑いから両方ともかなりリスクのあるルートだった。
でも、最後に決め手となったのはどちらのルートがモカにとって幸せか、だった。
今回の冒険にしたって、おれはおれ自身のやりたいことをやってるだけだけど、モカはそれに付き合わされている形になってるわけだから、できる限りモカに配慮した冒険にすべきだと思った。
…というわけで、進むべきルートは山(イミルシル)ルートに決定!
それに伴って、終着点はモロッコ北端の港町、タンジェになった。
ちなみにもし山を登ることが不可能だった場合は引き返して砂漠ルートに切り替える予定だ。
これで出発準備がすべて整ったので、すぐに出発することにする。
本当はもっとしっかりテストと準備をしてから出発したかったんだけど、荷車やモカの場所の問題があったため、準備ができ次第出発することになった。
あまり詳しくは書きたくないけど、モロッコはご近所づきあいがかなりシビアな感じらしい。
飼っている犬や家畜が隣人によって毒殺された話はいくつか聞いた。
そんなわけで、準備がすべて整った次の日、朝4時半に起きてモカに大量の餌をやりに行く。
ちなみにモロッコは昼は暑すぎて、夜はもちろん暗すぎて移動できないから、早朝と夕方しか移動できない。
だから、明るくなったらすぐに出発することにして、餌を勢いよく食べるモカを見守る。
おれ「よっしゃ、頑張ろうぜ、モカ!!!」
モカ「…」モシャモシャ
ちなみに一日にモカが何km歩けるかわからなかった(散歩では最高3km/2時間)から、出発前のこのときは一日最高15km、平均でだいたい8km移動できればいいと考えていた。
次第に日が昇り、明るくなってくる。
たくさん食べたので1時間以上かかったが、朝6時頃にはモカの食事も終わっていた。
さぁ、気合い入れて出発だ!
まずはトドラ渓谷を超えて、山岳地帯へ!!!
かくしておれは、気性が荒く反抗的なモカと一緒に、モロッコ放浪の冒険を始めることになった。
おわり
74: 名無しさん@おーぷん 2016/07/29(金)21:34:28 ID:Qc7
打ちきりかよ
75: 1◆jHsnWuH7MU 2016/07/29(金)21:37:50 ID:a1B
>>74
いや、この先もまた書いていこうと思うんだけど、今まだ旅の途中だから内容が薄くなっちゃうんじゃないかなと思ってw
出発後に関しては数か月後に全部終わってからダイジェストで書いていったほうがいいよな?
いや、この先もまた書いていこうと思うんだけど、今まだ旅の途中だから内容が薄くなっちゃうんじゃないかなと思ってw
出発後に関しては数か月後に全部終わってからダイジェストで書いていったほうがいいよな?
76: 名無しさん@おーぷん 2016/07/29(金)21:41:14 ID:rG1
そっか無事を祈るぜ 冒険が終わったらまたここに遊びに来てや
【その1】行商人やキャラバンに憧れたからモロッコでロバと一緒に放浪の旅を始めたバカだけど
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