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■他人のiPS移植の臨床研究を承認 大阪大審査委、条件付きで [健康ダイジェスト]




   
 他人に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、重い目の病気の患者を治療する「他家移植」と呼ばれるタイプの世界初の臨床研究について、大阪大学に設置された再生医療を審査する委員会は8日、条件付きで計画内容を承認しました。
 今後、国の審議会が認めれば、来年前半にも世界初の臨床研究が実施されることになります。
 この臨床研究は理化学研究所や京都大学、大阪大学、神戸市立医療センター中央市民病院の4施設からなるチームが計画しているもので、加齢黄斑変性という重い目の病気の患者5人に、拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞から作った目の網膜の組織を移植し、視力を回復させようというものです。
 特殊なiPS細胞は、京都大学が日本人の中に一定の割合でいる特殊な免疫のタイプの人から細胞を提供してもらい、すでに作っており、細胞培養によって多くの患者に供給できることから、治療のコストを大幅に下げ、再生医療の普及につながると期待されています。
 この臨床研究について、法律に基づいて大阪大学に設置された専門家委員会は8日、患者に対して研究内容を説明する文書により詳細なデータを盛り込むことなどを条件に計画内容を承認しました。
 委員長の早川堯夫(たかお)・近畿大客員教授は、「計画はデータの蓄積の上に立っている。条件は比較的軽微な手直しで、大きな変更は必要ない」と説明しました。
 今後は国の審議会で審査が行われる予定で、チームでは早ければ、来年前半にも1例目の手術を実施したいとしています。

 2016年9月10日(土)
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