蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】2部首位・中大4年コンビの決意 関東大学サッカーリーグ再開2016年9月9日 紙面から
第90回関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)が10日に再開される。1部昇格をかけた2部の激闘からリスタートし、翌11日から1部の争いも展開される。2部の中心は現在首位で1年での1部復帰を目指す中大。1部優勝5回を誇る名門は、2位以内に入っての単なる昇格ではなく、頂点にこのまま君臨しての1部返り咲きを狙う。スピードスターのFW古橋匡梧(4年・興国)が攻撃の軸。主将MF橋本龍馬(4年・鹿島ユース)がチームをまとめ上げる。 (関孝伸) ◆古橋匡梧 狙うは優勝、得点王、アシスト王“3冠”快足アタッカーのFW古橋は昨季、左膝の負傷に幾度も見舞われ、リーグ戦の半分近くを棒に振ってしまった。結果としてチームは1部最下位となり、2部へ転落。古橋がフルにプレーすることができていれば、2部落ちを回避できた可能性が高い。 「(2部落ちに関しては)ものすごく悔しかったです。大事な時期にチームから抜けたので、迷惑をかけたという気持ちでいっぱいでした」 だからこそ、今季は自らの活躍で1部復帰を遂げなければならないとの思いで戦っている。 「攻撃でも守備でも走り回ります。ほかのチームを圧倒して優勝したいと思います。(中大は)2部にいるべきチームではありません」 絶対の自信を誇るスピードを武器に裏に抜け、ゴールを奪う。ドリブル突破からの正確なキックで、決定的なパスも供給する。前半戦では5ゴール3アシスト。得点ランキングではトップと4点差で、アシストランキングでは3差につける。 「1対1の場面を逃したりもしたので、点はあと4点くらいは取れました。チームの勝利を最優先に考えながら、その中で個人の結果も出していきたいです。貪欲にプレーして、(得点王とアシスト王の)両方を狙います」 最近は計測していないとのことだが、高3時に50メートル走で5秒9を記録した。これは同年齢の日本代表FW浅野拓磨と同じ“超速”の数字だ。 「(浅野は)同じタイプの選手なので、自分の中ではライバルです。活躍は刺激になります。今は向こうの方が上でしょうけど、いつかは追いついて追い越したい存在です。大学卒業後は試合に早く出られるチームに入って、試合でもまれて成長して、自分もいつかは海外でプレーしたいと思っています」 リーグ後半戦でも存在感を見せつける。1部昇格を置き土産としてプロになり、浅野を追いかける旅を本格的にスタートさせる。
◆橋本龍馬 チームのために走る!!「試合で貢献したい」3年時に副将を務めたボランチの橋本は今季、満を持して主将に就任した。闘将タイプのリーダーとして、チームを支える。 「『中大ファミリー』というのが今年のチームスローガンです。(家族のように)ひとつになって、みんなでやっていこうということです。まずはフォア・ザ・チームの精神でチームのために走ろうと、みんなにはずっと伝えています」 チームとしての基本姿勢を自ら体現するべく、魂を込めたプレーを常に見せ続ける。相手中盤のキープレーヤーに対し、献身的に走って食らいついていくエースキラー。しかし、今季は左足首の故障に苦しみ、前半戦では5試合の出場にとどまった。主将としてやるべきことはピッチ外にも多いが、プレーの面で役割を果たせないのは歯がゆい限り。そして、負傷箇所は今も癒えていない。 「自分がどんな状況にあっても、チームに尽くしていきます。ただ、試合で貢献したいという気持ちがやっぱり強いんです。(リーグ戦が)終わったときに左足首が壊れていてもいいので、やり切ろうかなと思います」 リスクを冒してでも、ピッチの上で昇格決定のホイッスルを聞きたいのだ。涙もろい主将はそこで目を赤く泣き腫らす。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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