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【プロ野球】

巨人・坂本、8回代打で逆転3ラン! コイの最速V阻止する一撃!

2016年9月9日 紙面から

阪神−巨人 8回表1死一、二塁、阪神・藤川から逆転3ランを放つ巨人・坂本=甲子園球場で(飯室逸平撮影)

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◇巨人3−1阪神

 巨人が逆転で3連勝。0−1の8回1死一、二塁、代打坂本が左越えに3ランを放った。内海が7イニングを1失点にまとめて約1カ月ぶりの8勝目を挙げ、救援陣も盤石だった。阪神は青柳が好投したが、藤川が打たれて3連敗。

     ◇

 カープさん、ごめんなさい! 巨人が意地の3連勝だ。8回、坂本のプロ入り初となる代打弾は逆転の決勝3ラン。3試合連続でスタメンから外れていた主将が一振りで決め、甲子園で広島の最速Vを“阻止”した。

 4回に失った1点が重い展開を一瞬で変えた。7回まではゼロ行進。連続死球でもらった好機に千両役者が応えた。1打席勝負にかけ、藤川の甘いフォークに反応。打球は左翼席に消えた。G党の歓喜と虎党の悲鳴が交錯。その中には観客席の片隅に身を寄せたコイ党の失望も混じった。

 「内海さんが良い投球をしていたので、何とかしたいと思ってた。最高の結果です。広島どうこうではなく、一戦一戦、勝っていくしかないという気持ちだった」

 4日の中日戦で自打球が左膝を直撃。試合前の練習でも、まだフルメニューをこなせる状態ではない。それでも、置かれた環境で全力を尽くす。慣れない代打での出番にも「1打席1打席、集中することには変わりはない」と泰然自若。若きリーダーとしての資質がキラキラと輝いた。逆転の8回には、サイド右腕の青柳対策でスタメンを外れていた長野も代打起用され、死球で好機を広げた。「つないでくれて、決めてくれて。そういうところで何とかしてくれるのは力のある証拠」。高橋監督も2人の存在感の大きさを再認識した。

 甲子園では今季10戦9勝1引き分けと無敗。結果として、1つでも落としていればV逸が決定した3連戦を3連勝した。指揮官が不敵な笑みを浮かべる。「(流れは)決して悪いと思わない」。由伸巨人の反攻で、もう少し、コイ党の恨みを買うことになるかもしれない。 (井上学)

 

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