●PS4版が本日より日本配信開始。Steam版も同内容相当にアップデート
Thunder Lotus Gamesのアクションゲーム『Jotun』(ヨトゥン)Valhalla Editionがプレイステーション4向けに配信開始。Steamで先行して配信されていたPC/Mac/Linux版もValhalla Edition相当にアップデートが行われた。
配信開始のニュース自体は既にお伝えしているので、本稿ではもう少し詳しく具体的な内容をご紹介しよう。なおいずれも海外インディーゲームのローカライズとパブリッシング支援を行う架け橋ゲームズにより日本語化が行われており、価格はPS4版が1499円で、Steam版は1480円。
本作の主人公“トーラ”はヴァイキングの女戦士。とある事情で不名誉な死を遂げた彼女が、戦士の英霊が死後行けるとされるヴァルハラの館に入る資格を取り戻すべく、5体の巨人“ヨトゥン”を倒しにいく冒険を描く。
ゲームとしてはストーリーテリングとボス戦に特化しており、道中の面倒な雑魚戦などはほとんどなし。まずは各巨人のワールドを探索して、ふたつのマップでそれぞれルーンをゲットすればボスへの門が開くというシンプルさ(ただし探索すると体力の上限値が増えるアイテムも落ちていたりする)。
ステージによっては雑魚敵が出てくることもあるが、一撃でなぎ払うように倒せたりするので、戦闘というよりも、そのワールドやボスの特徴を示す背景のような役割に近い。
|
▲探索中は、なかなか荘厳な光景に出会える。手描きによるグラフィックがいい感じ。 |
というわけでメインディッシュとなるのはボス戦。トーラが相手にするのは超巨大な巨人たちだ。そのスケールの違いは圧倒的で、ボスを基準にカメラが引くと、トーラが米粒サイズかと思うほど小さくなるレベル(そのスケール感を味わうためにも大きめのテレビでのプレイをオススメしたい)。
一方で攻撃アクション自体はシンプルで、ノーマルアタックとヘビーアタック、それに回転避けにノーマルアタックを組み合わせた3種類にまとめられており、複雑なコンボコマンドなどはない。圧倒的なスケールの違いをはねのけ、巨人の豪快な攻撃の隙をついて、まずは一太刀、そしてもう一太刀と加えていくのが基本的な戦術となる。
一定ダメージを受けるとボスの行動が変化し、それに応じてまた新たな隙を探すといった感じで進んでいくのだが、基本は同様。アクションゲームの操作が苦手でも、立ち回りに気をつければ結構戦えるはずだ(なお、ストーリーが進んでいくとアクション性能のアップや回復などの特殊能力がゲットできるので、プレイの幅も増える)。
|
▲ボスの真下の影の中にちょっと見えるゴミみたいなのが主人公。できればデカ目のテレビで遊んでみて欲しい。 |
ボス戦にフォーカスしている分、毎回異なるギミックが施されていて飽きさせないのもいいところ。圧倒的な力の差を逆転して巨人が崩れ落ちた時の達成感はなかなかのものだ。そしてもうひとつ素晴らしいのが、全編が手描きアニメーションで構成されていて、巨人もマップギミックも活き活きと動くこと。インディータイトルであることをうまく活かして、コンパクトながら濃厚な体験ができるようまとまっていると思う。
なおValhalla Editionでは本編クリアー後の新要素として、さらに凶悪に進化したボス戦を連続で楽しめるボスラッシュモード(ヴァルハラモード)が搭載されている。アクションゲームが得意な人は、こちらにチャレンジしてみるのもいいだろう。