北朝鮮核実験 日韓首脳が電話会談 緊密に連携確認

北朝鮮核実験 日韓首脳が電話会談 緊密に連携確認
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安倍総理大臣は、北朝鮮による核実験を受けて9日夜、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領と電話で会談し、国連安全保障理事会での制裁決議の採択に加え、両国が協力して独自の制裁措置を行うなど、緊密に連携して北朝鮮に対する圧力を強めていくことを確認しました。
安倍総理大臣は、北朝鮮による核実験を受けて、9日午後8時半すぎからおよそ15分間、韓国のパク・クネ大統領と電話で会談しました。
この中で、安倍総理大臣は「北朝鮮の核・ミサイル開発の進展は、地域および国際社会の平和と安全を著しく損なうものだ。また、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルに加え3発のミサイルがわが国の排他的経済水域内に着弾しており、今までより脅威のレベルが上がってきた」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「国際社会が北朝鮮の行動を断固として非難し、具体的な措置を通じて、北朝鮮によるこれ以上のいかなる挑発行動も容認しないという強いメッセージを送ることが大事だ」と述べました。
これに対し、パク大統領は「北朝鮮は、アメリカ、中国、ロシアや、ASEAN=東南アジア諸国連合の国々が声を一つに自制を求めてきたにもかかわらず、一切忠告を聞き入れることなく暴挙に出た。そういう意味で、過去とは違うレベルのもので、過去とは違うレベルでの対応を考え、北朝鮮に対する圧力を強化すべきだ」と述べました。
そして両首脳は、国連安全保障理事会での制裁決議の採択に加えて、両国が協力して独自の制裁措置を行うなど、緊密に連携して、北朝鮮に対する圧力を強めていくことを確認しました。