津田大介「ゆがんだ情報によるバッシングの代償」
不確かな情報を元にネットでバッシングが過熱する現象は日増しに増えている。こうしたバッシングをする層は主に3種類に分けられる。一つ目は自らの信念や義憤を実現する確信犯。二つ目は誤情報を拡散して混乱を招き、それを楽しむ愉快犯。三つ目は政治や格差、安全保障など、極端な情報をまとめてアクセスを稼ぐことで広告収入を得るネットメディア。3者の動機は違うが、目的や利益が完全に一致すると、バッシングは止めようがない。
誤情報を元にバッシングする人間に対しては名誉毀損(きそん)などの法的措置が取れる。しかし、匿名の書き込みの場合、発信者情報を突き止めるのに1年近くかかってしまい、泣き寝入りせざるを得ないケースも多い。一方、顔出し実名で貧困を訴えた女子高生はネットによって自宅が突き止められるなど、様々な個人情報がネットに晒(さら)されている。この非対称性を変えない限り、ゆがんだ情報による不条理なバッシングは止められない。一刻も早く解決の道を探るべきだ。
※週刊朝日 2016年9月16日号
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