日本でも不動産を購入すると住宅保険に加入することが多い思います。
ハワイにも住宅保険があり、ローンで購入する際などは金融会社から住宅保険の加入が融資の条件として盛り込まれている場合があります。
今回はハワイ不動産の住宅保険(Homeowner Insurance)についてです。
住宅保険の種類
米国の住宅保険は Insurance Services Office (ISO) と American Association of Insurance Services (AAIS)にて作られたベース(型)が既にあります。 一般的な住宅に対応するのは下記3つです。
- H03 一戸建、持ち家が対象(Special Form)
- HO4 アパートなどの賃貸物件が対象(Tenants)
- HO6 コンドミニアムやタウンハウスが対象(Condominium)
H03 住宅用の保険には、持ち家が対象
一戸建て住宅に使用される典型的な住宅保険です。
一般的には下記の3つがパッケージになっています。
- 所有資産
- 建物
- 対人・物損補償
水漏れ、天災、いたずら、火事、盗難によって所有物や建物が被害を被った際に、買い替え、建て替え費用が支払われます。
しかし地震、ハリケーン、水害による被害はこの保険ではカバーされません。
契約時の書類に適用範囲が記載されています。
HO4 アパートなどの賃貸物件が対象
賃借人のための住宅保険です。
この保険は下記が対象になっています。
- 所有資産
- 対人・物損補償
所有物に関しては詳細(シリアルや型式、年代など)と価値を列記した目録を作成し、盗難の際などに買い替え費用が支払われます。
対人・物損補償は水漏れなどで階下の部屋に被害を出した場合に損害賠償などをの費用がが支払われます。
HO6 コンドミニアムやタウンハウスが対象
保険の項目、カバレッッジ
保険の項目としては下記が挙げられます。
Coverage A – Dwelling(住居)
建物を保証する保険です。
火災や自然災害を保証するのが一般的ですが、地震、ハリケーン、水害は含まれていません。
Coverage B - Other Structures(付属建物)
ガレージや物置小屋など、住居ではない付属的な建物を補償します。
通常はCoverage Aの10%までの保険金額が設定されます。
Coverage C - Personal Property(所有資産)
所有物(家財など)を補償します。
通常はCoverage Aの75%までの保険金額が設定されます。
Coverage D - Loss of Use(生活補助)
対象の家が家事などで住めなくなった場合に、一時的に住む家の費用を補償します。
契約により、保証日数、金額の規定が異なります。
Coverage E - Personal Liability(賠償責任)
広範な賠償責任を補償します。(住宅とは直接関係ない訴訟も含む)
アメリカは訴訟社会なので、いつ訴えられるかわかりません。
家の玄関で誰かに怪我をさせてしまった場合、家の前の段差で新聞屋さんが転んだ場合など、被保険者、または家族が与えた賠償責任について、適用されます。
Coverage F - Medical Payment(医療費)
小額の医療費を補償します。
まとめ
その他にも保険会社によって、コンドミニアムの共有部分に関する保険や、賃料の保険など様々なオプションがありますので、契約の際に確認をしてみてください。