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業績不振のベネッセHD、3か月でトップ交代

読売新聞 9月9日(金)20時17分配信

 ベネッセホールディングス(HD)は9日、福原賢一社長(65)が副会長に就き、社外取締役で、米投資ファンドのカーライル日本法人で会長を務める安達保氏(62)が10月1日付で社長に昇格する人事を発表した。

 業績不振が続くベネッセは、福原氏が今年6月に副社長から昇格したばかりだった。わずか3か月あまりでのトップ交代となる。

 福原氏は9日の記者会見で、「一刻も早く業績を再生軌道に乗せるため、新たな経営体制で臨むことが望ましい」と、交代の理由を説明した。

 ベネッセHDの2016年3月期連結決算は、税引き後利益が82億円の赤字だった。税引き後赤字は2年連続だ。主力事業の「進研ゼミ」で、大規模な顧客情報流出の影響などから、会員数の減少に歯止めがかからなかった。今年4月時点の国内会員数は約243万人で、2年前の3分の2の水準に落ち込んでいる。

最終更新:9月9日(金)21時8分

読売新聞

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