鹿児島県の三反園訓知事は9日、九州電力川内原子力発電所(鹿児島県)の即時停止要請を事実上取り下げる考えを示した。10月6日から始まる定期検査の際に「専門家らとともに自分の目で確かめて検証していきたい」と述べた。
9日午後、鹿児島県庁で九電の瓜生道明社長から即時停止の再要請に応じないとの回答を受けた後、「現実問題として進まなかったらどうなんでしょうか。時間がないなかで何回要請してもいいが、結論は同じかもしれない」と記者団に語った。即時停止を重ねて要請してきた三反園知事が軟化する姿勢を見せたことで、一連の騒動は収束に向かう可能性がある。