機体のトラブルのため米国行きを延期していた国産初のジェット旅客機MRJは9日、飛行試験を国内で再開した。正午すぎに愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を離陸した。不具合の原因を調べる作業の一環で、実際に飛ぶのは12日ぶり。
MRJは飛行試験を加速するため、8月27日と28日に開発拠点がある米ワシントン州に向け出発したが、2日とも機体から空気が漏れていることを示す異常を感知し、すぐに引き返していた。三菱航空機は、実際には空気漏れはなく、気圧を測るセンサーが故障したと推定している。
今回はセンサーを交換して2時間弱飛行。特に問題は起きなかったという。原因の特定と対策を急ぎ、早ければ今月下旬に米国行きに再挑戦する考えだ。
朝日新聞社
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