連続テレビ小説 とと姉ちゃん(137)「常子、仕事と家庭の両立に悩む」 2016.09.09


(常子)星野さんと大樹君と青葉ちゃんと過ごした時間は掛けがえのないものでした。
幸せでした。
(星野)では。
では。
元気でね。
(青葉)じゃあね。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
(水田)これが三種の神器の一つ洗濯機か〜。
(寿美子)ボタンひとつで洗濯ができるなんて信じられません。
ねえ。
(木立)まさに夢の道具ですね。
(緑)これがあればどれだけ家事が楽になるか。
(本木)まあこれやったら少々粗悪品でも洗濯機だけに洗い流してやりましょか。
…なんてね。
アハハハハ。
(美子)変な冗談やめて下さいよ。
すんまへん。
(花山)では試験開始といくか。
常子さん。
はい。
え〜皆さん。
今日からまた新たな戦いが始まります。
長期間になりますが心して頑張っていきましょう。
(一同)はい!はい。
それでは皆さん手元にある取扱説明書をよく確認して下さい。
(一同)はい。
(扇田)大変です!大変です大変です!これ見て下さい。
今日発売の週刊誌なんですが…。
このページ見て下さい!どうしてこんな記事が…。
こんな週刊誌の書く事など気にするな。
いやしかし…商品試験の結果が偽装されているっていうテスターの証言まで載っています。
(花山)どうせでっちあげ記事だ。
最近増えてきたこの手の週刊誌ってやつはもともと信憑性に欠けた記事が多いので大衆も信用していない。
部数も少ないし取るに足らんよ。
つまり影響力はほとんどないという事ですか?気にするだけ時間の無駄という事だ。
(寿美子)花山さんにああおっしゃって頂くと安心しますね。
(緑)そうね。
(ノック)どうぞ。
・失礼します。
お仕事中すみません。
週刊誌の記事について気になったので調べてみたんですが…。
記事の中で証言しているテスターの人は実在している可能性が高いんです。
どういう事だ?記事に出てくるテスターは中野区のY・Sさんというように皆イニシャルで出ています。
念のためうちの名簿と照らし合わせてみたんですが全て一致したんです。
つまりテスターの情報が週刊誌に漏れているのかもしれません。
週刊誌がテスターに接触して虚偽の証言をさせているんだとしたら…。
そんなむなしい詮索はやめなさい。
しかし…。
これを機に気を取り直してやるべき仕事を変わらずやればいいんだ。
我々の本分を忘れてはならない。
分かりました。

(赤羽根)いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!ご来店の皆様こちらが我がアカバネから発売中の最新型の洗濯機でございます!どうぞ近くに寄ってご覧下さいませ。
いかがですか?舶来品にも負けないモダンなスタイル。
いかがですか?どうぞお近くでご覧になって下さい。
いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!こちらがアカバネから発売中の最新型の…。
何だ?報告っていうのは。
(酒井)はい。
例の記事が載った週刊誌がいよいよ発売になりました。
そうか。
これで少しでも向こうの読者が離れてくれればな。
(村山)しかし今や40万部の売り上げを誇る「あなたの暮し」です。
カストリ雑誌まがいの週刊誌に載ったところで果たして…。
いいか?小さな一歩でも踏み出す事が大切なんだ。
同じように何度も繰り返していけばいずれ大きな一歩になる。
…はい。
とにかくあの新しい洗濯機はやつらにとやかく言わせん。
時間と金をかけたアカバネの金の卵だからな。
さすがに何時間も同じ事ばっかやってるとこたえるなあ。
松永。
手が止まってるぞ。
おい!
(松永)えっ?何ぼんやりしてんだよ。
手が止まってるぞ。
はいはい。
言われたとおり絞りますよ。
水田さん?ああ…。
花山さん顔を見せませんでしたね。
あ…まだ表紙を描いているんじゃないかしら。
今日は一日中バタバタしていたから。
あの週刊誌の記事だけど明らかに私たちに敵意があるわよね。
あれもアカバネの仕業なのかな。
あ…それはありえませんよ。
いくらアカバネでもテスターの情報まではつかめませんから。
じゃあ一体誰が何の目的で…。
それは…。
もう忘れましょう。
真相がどうであれ花山さんがおっしゃっていたように世間への影響は少なそうだし。
そうね。
(国実)デスク。
この週刊誌読みました?あ〜どうせガセだろ?いやこの週刊誌の記者に裏を取ったんですがこの記事に載ってるのは「あなたの暮し」の本物のテスターで間違いありません。
そうなのか。
ええ。
この件で田村先生にコラムを書かせてみませんか。
あの辛口の評論家か。
面白そうだな。
きっと世間が騒ぎ出しますよ。
(君子)ご苦労さま。
その辺にしてもう会社に行って。
いえ。
今朝はまだ時間がありますから。
いいのよ。
洗濯は私の仕事なんだから。
いつもすみません。
かかにこんな力仕事させてしまって。
何言ってるの。
体が動くうちは自分の事は自分でしないと。
さあ交代しましょ。
いえもう少しだけお手伝いさせて下さい。
これまでの苦労は何だったのってくらい簡単に洗濯ができちゃうわね。
ねえ。
革命的よね。
毎日何時間もかかっていた洗濯が1時間かからないなんて。
うん。
洗濯機にお神酒あげたくなっちゃうね。
フフフフフ。
そうね。
(水田)常子さん。
はい。
至急ご報告したい事が。
どうかしました?
(水田)これ見て下さい。
「あなたの暮し」への疑惑?大東京新聞があの週刊誌に目をつけ記事にしたようなんです。
評論家の田村先生がコラムを寄稿してる。
あっここ。
「果たして試験が本当に公正公平に行われているかどうか十分に検証されるべきではないか」。
週刊誌だからそれほどの騒ぎにはなりませんでしたけどこんな全国紙に取り上げられたら…。
大東京新聞が食いつくとはうれしい誤算だな。
はい。
さすがにこれはこたえてるだろう。
この手の雑誌は信頼を失えば終わりだからな。
不憫ですねえ。
まさか自分のところの社員に背かれてるとは知らずに。
金を積めば大抵の人間は転ぶもんだ。
これで洗濯機の商品試験は中止で間違いないでしょう。
そうか…。
しばし相手の出方をうかがおう。
はい。
ですからあの週刊誌の記事は事実無根です。
ご安心下さい。
はい。
はい失礼します。
はい。
・はいあなたの暮し出版です。
はいあなたの暮し出版です。
いつもありがとうございます。
あっですから…。
(島倉)はい。
ありがとうございます。
何の騒ぎだ?新聞記事が出てから問い合わせの電話が殺到しています。
週刊誌と全国紙では信用度がまるで違います。
このままでは売り上げにも影響があるかと。
何か手を打つべきではないでしょうか。
そんな事で離れていく読者はそれまでだ。
えっ…。
我々を信じてくれる読者だけを相手にすればいいんだ!理想はそうですが…。
とと姉ちゃん。
大東京新聞の国実さんという方から。
国実さん?はい。
お電話代わりました。
小橋です。
はい。
今からですか?はい…はい分かりました。
国実ってうちの事いろいろ調べてた人でしょ?まさか会いに行くの?うん。
お会いしてくる。
(国実)お忙しいところどうもすみません。
失礼します。
小橋社長なら取材に応じて頂けると思ってましたよ。
どうぞこちらに。
手短にお願いします。
では単刀直入に伺います。
あの雑誌で証言していたテスターは「あなたの暮し」で働いていた人たちで間違いないんですよね?という事は結果の改ざんは本当にあったんじゃないですか?違います。
あれは虚偽の証言です。
しかしあの記事を見た人間はこう思うんじゃないですか?結果を偽装し特定の企業から金を受け取りその会社を持ち上げるためにほかの商品をたたいてる。
そんな事はありえません。
商品試験で使うものは全て自分たちで購入し企業からの協力は一切拒否しています。
広告をとっていないのも特定の企業の影響を受けないためでもあるんです。
口では何とでも言えますよね。
何を言っても無駄なようですね。
すみませんね。
私たちは疑うのが仕事ですから。
それに「火のない所に煙は立たない」というじゃないですか。
「根がなくとも花は咲く」ともいいます。
なぜそんなに我々を追及なさるんですか?何か恨みでもお持ちなんですか?めっそうもない。
私はただ「あなたの暮し」がどれほど大きなものに成長しているのかあなた方がちゃんと理解してるのか知りたいだけですよ。
理解しております。
では40万部という売り上げがどれだけのものか分かっていますか?何をおっしゃりたいんです?今や電気屋に行けば多くの客が「あなたの暮し」を手に商品を選んでいます。
つまり世の中のほとんどの人が「あなたの暮し」を物を買う買わないの指標にしているんですよ。
その事の重みをお分かりですか?「あなたの暮し」がいいと言ったものは売れそうでないものは売れない。
それだけ影響力のある存在なんですよ。
その雑誌が本当に正しいものなのかそうでないのかそれは追及されて当然じゃありませんか?2016/09/09(金) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(137)「常子、仕事と家庭の両立に悩む」[解][字][デ][再]

商品試験は偽装だという衝撃的な見出しが載った週刊誌が発売され、編集部は騒然となる。相手にするなという花山(唐沢寿明)の一方で、常子(高畑充希)は不安を隠せない。

詳細情報
番組内容
『あなたの暮し』の商品試験は偽装だという衝撃的な見出しが載った週刊誌が発売され、編集部は騒然となる。相手にするなという花山(唐沢寿明)の言葉に社員は落ち着きを取り戻すも、常子(高畑充希)は不安が残る。そんな中、常子たちは三種の神器の一つ、洗濯機の試験を始めることに。その最中、国実(石丸幹二)の企てにより、全国紙にも商品試験の公平性が問われるという旨の記事を書かれ、常子たちは更に窮地に立たされる…。
出演者
【出演】高畑充希,木村多江,杉咲花,石丸幹二,野間口徹,矢野聖人,伊藤淳史,古田新太,唐沢寿明
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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