今夏、1970~90年代に人気を博した東海ラジオの昼の生ワイド番組「ぶっつけワイド」が約20年ぶりに期間限定で復活した。当時と同じくパーソナリティーを務めた松原敬生(72)は、時代とともに変容するラジオの姿をかみしめている。

 「あの頃は封書やはがきの投稿が圧倒的でしたが、今はほぼメール。手書き文字から投稿者の人柄を想像したものでしたが、それも難しくなった。時代は変わりましたね」と笑った。

 松原の少年期は、一般的にラジオといえばタンスの上などに置かれ、家庭の娯楽の中心だった。それが53年のテレビ放送開始でその座を追われ、携帯性の高いトランジスタラジオが普及。聴取スタイルは「世帯単位」から「個人単位」へと移ろい、番組と聞き手をつなぐパーソナリティーの活躍が目立つようになった。

 アナウンサーになった68年は…

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