石川原点の柔道塾 銅報告 松本選手
リオデジャネイロ五輪・柔道女子57キロ級で銅メダルの松本薫選手(28)=金沢市出身、ベネシード=が八日、小中学校時代に通った同市石引の柔道塾(昨年七月に閉鎖)に恩師の岩井克良さん(70)を訪ね二大会連続メダル獲得を報告した。 「柔道塾は原点であり、初心に戻る場所。岩井先生にメダルを見せることが私自身に対する評価」と話す松本選手。前回のロンドン五輪も、昨夏の世界選手権もメダルを手に恩師の元を訪ねた。 松本選手は、モンゴルのドルジスレン・スミヤ選手との準決勝について「一回目で(背負い投げは)『この程度か、大丈夫』という一瞬の油断。勝負は最後の最後まで大丈夫なんてない」と猛省。ただ、岩井さんは三位決定戦を「気持ちを切り替え、落ち着いて良い試合だった」と評価した。柔道塾時代に磨いた小内巻き込みでつかんだ銅メダルを岩井さんの首に掛けると、恩師は「頑張った重みがずっしりきた。価値あるメダル」と喜んだ。 周囲は早くも四年後の東京五輪に期待を寄せるが、恩師は前回五輪王者、柔道女子の主将として走り続けた彼女に「休んだらいいよ」と気遣う場面も。さらに「よくやった。試合ごとに力をもらうからうれしくて」とねぎらわれ、松本選手は対談後「すごくうれしかった。もう一度、最高の舞台で戦いたいなあと思います」と話した。 帰省後は地元テレビ局の番組にも出演し、プライベートな話も披露している。「私に彼氏がいようがいまいが、異性として見ている人は世の中少ない。みんな『野獣』でしょ」。“松本節”で周囲を笑わせていた。 (田嶋豊) PR情報 |
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