09月09日 09時55分
熊本地震を受けて名古屋市は存在が指摘されている市中心部の3つの断層について今後地震を起こすリスクがどのくらいあるかを検討する初めての会合を開き年内に結論をまとめることになりました。
検討会は複数の断層が動いて発生したことし4月の熊本地震を受けて名古屋市が設置しました。
8日は名古屋市公館で初会合が開かれ専門家6人と市の担当者が出席しました。
名古屋市では市の中心部に存在が指摘されている3つの断層がありそれぞれ「堀川断層」「尼ケ坂断層」「笠寺起震断層」と名付けられています。
検討会ではこれらの断層が地震を起こす可能性がどれほどあるかを明らかにすることを目的にしていて、参加した名古屋大学の鈴木康弘教授は熊本地震の調査経験などから断層の規模は小さくても被害は大きくなる可能性があるとして詳しい調査の必要性を指摘しました。
また4年前に断層のリスクを発表した法政大学の杉戸信彦准教授は研究内容を説明し、これらの断層が地震を引きおこす「活断層」であるリスクが捨てきれないと話しました。
検討会は今後ビル工事などで行われたボーリングの結果などできるだけ多くのデータを集めて市としての結論を年内にまとめることになりました。
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