「左利きは珍しくてかっこいい」なんて思っている方はいませんか?しかし、世の中の左利きの人は意外なところでデメリットを抱えて苦労し、右利きの人は得をしているのです。
そこで、今からでも左利きを右利きにしたほうが良い理由をご紹介します。
利き手はいつ決まる?
胎児を超音波で観察すると、さかんに指しゃぶりをするしぐさが見られます。妊娠10~12週ころの胎児が右手の親指を左手よりも頻繁に吸っていた場合は、子どもはほぼ確実に右利きとして生まれてきます。
ところが0~2歳くらいの子供の様子を見てみると、昨日は右手で積み木遊びをしていたかと思うと、今日は左手で絵を描いているといった具合に、左右どちらの手もランダムに使っています。
その子供たちの利き手がしっかり決まってくるのは、だいたい3~4歳くらいといわれています。
右利きが多いワケ
なんと世界の人々の約90%が右利きです。
人間がなぜ右手を利き手として使うようになったかについては、さまざまな説があります。
「人の心臓は左にあるため、相手を攻撃する剣は右手に持ち、自分を守る盾は左手に持つから」という攻撃・防御説や、「親や祖父母、曾祖父母などの遺伝による」という遺伝説があります。
左利きの人が右利きに直したほうが良い理由
それでは左利きの人は、どのようなデメリット抱えて苦労しているのでしょうか。
1.左利きの人はお金がかかる
世の中の商品が右利き用にできています。
ハサミや包丁など左利き用のものは、100円ショップにはほとんど売っていません。交通費をかけてデパートへ行って、割高な物を買うことが多くなります。
左利き用のものは需要が少ないのでメーカーもロット数を少なく作ります。だから、どうしても高くなるのです。
2.左利きの人は文字が書きづらい
文字の筆順は右効きの人が書きやすいように作られています。
横の線は必ず左から右に書くことに決まっています。右手で鉛筆を持つと、左から右に楽に書くことができます。
これはひらがなに限らず、漢字もローマ字も左から右に書くようになっています。ですから左利きの人は文字がとても書きにくくなってしまいます。
3.左利きの人は普段の生活が不便
ドアひとつとっても、ドアノブが左側にあって引いて開ける場合は右手で開けた方が入りやすいのですが、左手で開けようとするととても入りにくくなります。
螺旋の針金で閉じられたリングノートも、横書きだと左端から書くため、右のページで書き始めるときに常に手が当たってしまいます。
また、自動改札は右側にあるので、左利きの人は、わざわざ右手に持ち替えなければなりません。
食事の時に右利きの人と隣になると、ひじがぶつかってしまいます。
とくに左手で難しいのは急須です。急須は右手で取手を持ち、左側に傾けて注ぎますが、左手では腕が回らず、お湯を注ぐのは大変難しくなります。
4.左利きの人は病気になりやすい
左利きの人は睡眠障害や斜視になりやすく、聴覚障害になる確率は右利きの約2.5倍だといわれています。
あらゆることを左手で行うような左利きの場合は、アレルギーや花粉症などの免疫系の病気になる確率が右利きの約2.5倍にもなるそうです。
5.左利きの人は9年早死にする!?
アメリカの南カリフォルニアで、死亡時の平均年齢を調査したところ、右利きの人は75歳だったのに対して、左利きの人は66歳で、9歳もの差が出ました。
世の中のものの多くは右利き用に作られたものが多いので、左利きの人は知らず知らずのうちにストレスがたまるのが要因と考えられています。
例えば、自動車事故の確率も、左利きの人は右利きの人の3.8倍高いそうです。車も右利き用に作られているので、ストレスの積み重ねが事故につながっているのです。