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 西日本の南海上を進んでいた台風13号は8日午前3時ごろ、東海道沖で温帯低気圧に変わった。9日にかけて北東に進み、8日夜には福島県付近に近づく見込みだ。気象庁は8日から9日にかけて西日本から北日本で非常に激しい雨が降る恐れがあると見ている。

 温帯低気圧や前線の影響で、9日朝までの24時間の予想雨量は関東甲信と近畿の多いところで150ミリ、東北で130ミリ、北海道、北陸、東海で100ミリ。東北の太平洋側では8日夜のはじめから9日未明にかけて、雷を伴い、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがある。

 栃木県小山市では8日未明までの1時間雨量が81・5ミリとなり、9月の1位の値を更新。兵庫県養父(やぶ)市では89・5ミリと年間の観測史上1位の値を更新した。

 JR上越線は群馬県沼田市の線路内に土砂が流入し、渋川―沼田間の上下線が運休した。正午現在で再開のめどは立っていない。

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 大雨の影響で、JR上越線は群馬県沼田市の線路内に土砂が流入し、渋川―沼田間の上下線が運休している。JR東日本高崎支社によると、約200メートルにわたって土砂が点在しており、8日正午現在、再開のめどは立っていないという。

 現場は岩本駅から南約600メートル付近(群馬県沼田市岩本町)で、近くを流れる沢から土砂が流入したという。8日午前8時ごろから作業員約130人が泥をかき出す作業を続けている。

 現場近くの線路沿いにある木工会社の工場にも土砂が流れ込み、従業員や地元の消防団らが泥をかき出していた。社長の男性(65)によると、7日午後6時ごろから強い雨と弱い雨が断続的に降るようになり、午後8時ごろにはひざの上くらいまで泥水が工場内に入ってきたという。「35年住んでいるが、初めてのこと。ぬれた機械が心配だ」と話した。