火事は車の構造上の問題の疑い ホンダに質問書送付へ
21年前、大阪の住宅で女の子が死亡した火事の再審=やり直しの裁判で無罪が確定した青木惠子さんと弁護団が、火事は車庫にあった車に構造上の問題があり、ガソリンが漏れて起きた疑いがあるとして、メーカーのホンダに質問書を送り、対応によっては賠償を求める裁判を起こす方針であることがわかりました。これについて、ホンダはNHKの取材に対し、「車に不具合があったとは認識していない」としています。
青木惠子さん(52)は平成7年、大阪・東住吉区にあった自宅で、当時11歳の娘が死亡した火事をめぐり、放火や殺人などの罪で無期懲役の判決を受け服役していましたが、先月10日、やり直しの裁判で無罪が言い渡され、確定しました。
裁判では、青木さんの弁護団が、火事の再現実験の結果から、「放火するのは不可能で、車庫にあったホンダの軽自動車の給油口からガソリンが漏れて自然発火した」と主張し、判決でも「自然発火の可能性がある」と認定されました。
これについて、弁護団はガソリンが漏れたのはタンクなどに構造上の問題があったためだとし、ほぼ同じ構造のホンダの軽トラックでも給油口からのガソリン漏れを23件確認したということです。
このため、青木さんと弁護団は近く、ホンダに対し、リコールを届け出るかどうかや、青木さんの娘が死亡した火事の賠償を行う考えがないか確かめる質問書を送ることを決めました。
青木さんは3週間以内に正式に回答するよう求めることにしていますが、対応によっては賠償を求める裁判を起こす方針です。
ホンダ広報部はNHKの取材に対し、「火事は残念ですが、車に不具合があったとは認識していないので、リコールも賠償も行う考えはありません」としています。
裁判では、青木さんの弁護団が、火事の再現実験の結果から、「放火するのは不可能で、車庫にあったホンダの軽自動車の給油口からガソリンが漏れて自然発火した」と主張し、判決でも「自然発火の可能性がある」と認定されました。
これについて、弁護団はガソリンが漏れたのはタンクなどに構造上の問題があったためだとし、ほぼ同じ構造のホンダの軽トラックでも給油口からのガソリン漏れを23件確認したということです。
このため、青木さんと弁護団は近く、ホンダに対し、リコールを届け出るかどうかや、青木さんの娘が死亡した火事の賠償を行う考えがないか確かめる質問書を送ることを決めました。
青木さんは3週間以内に正式に回答するよう求めることにしていますが、対応によっては賠償を求める裁判を起こす方針です。
ホンダ広報部はNHKの取材に対し、「火事は残念ですが、車に不具合があったとは認識していないので、リコールも賠償も行う考えはありません」としています。