市立保育園ではしかの集団感染か 兵庫・尼崎

関西空港で、従業員などにはしかの感染が広がっていますが、兵庫県尼崎市の市立保育園で、園児や職員など6人がはしかに感染していることがわかりました。いずれも関西空港を訪れたことはないということで、尼崎市が感染ルートの特定や拡大を防ぐ対策を急いでいます。
尼崎市によりますと、市内に住む5歳の男の子が先月22日ごろから、鼻かぜのような症状が続いたため、保護者からの申し出で検査したところ、今月2日に、はしかと診断されたということです。

その後の検査で、男の子の母親と、男の子と同じ市立の保育園に通う1歳から3歳までの男女の園児3人、それに保育園の30代のアルバイトの職員も、はしかに感染していることがわかったということです。いずれも症状は軽く快方に向かっているということです。

6人は、いずれも関西空港の利用や海外旅行の経験はなく、感染ルートは分からないということですが、尼崎市は集団感染と見て、感染ルートの特定を進めています。

尼崎市では、ほかにも関西空港で働く20代の女性と、中学3年の女子生徒がはしかと診断され、市内の患者は8人に上っていて、市は感染拡大を防ぐため、発熱や発しんなどの症状が出た場合は速やかに医療機関を受診し、ワクチンを接種するよう呼びかけています。