韓国の柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相兼企画財政部(省に相当)長官は7日、韓国海運最大手、韓進海運の経営破綻(はたん)による物流混乱と関連し「韓進海運の船を利用するため船積み待機中の貨物についても、代替船舶の投入拡大といった対策を講じる」と明らかにした。産業競争力の強化を話し合う関係閣僚会議で述べた。
柳副首相は「構造調整の推進体系の枠内で緊急対策をまとめ、備えてきた」としながらも「現場に混乱と懸念を与えたことに対し、経済チームのトップとして大きな責任を感じている」と述べた。代替船舶の投入スケジュールについては「2日にベトナム路線に代替船舶1隻を投入し、今週から米州、欧州、東南アジア路線などに20隻以上を追加投入する計画だ」と説明した。
一方、韓進海運の法定管理(会社更生法に相当)手続きを担当するソウル中央地裁破産6部はこの日「韓進海運の(経営)正常化に向け、銀行団の助力が必要だ」とし、同社メーンバンクの政府系金融機関、韓国産業銀行に緊急資金支援を要請した。だが、同行関係者は「銀行団が支援に乗り出す可能性は低い」としている。