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聴覚障害の映画監督作品上映

09月08日 19時09分

聴覚障害の映画監督作品上映

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生まれたときから耳が聞こえない名古屋市の女性の映画監督がコミュニケーションをテーマに自転車で日本列島を旅する姿を撮影したドキュメンタリー映画が、8日、「あいち国際女性映画祭」で上映されました。
名古屋市などを会場に開かれている「あいち国際女性映画祭」で、上映されたのは、ドキュメンタリー映画「Start Line」です。
生まれたときから耳が聞こえない映画監督の今村彩子さんが母親を亡くしたことをきっかけに、沖縄から北海道までを自転車で縦断する姿を記録した作品です。
テーマは今村さんが苦手としてきた「コミュニケーション」です。
旅の途中で道に迷ったり、聞こえる人とのコミュニケーションに悩んだりする今村さんの姿を映し出しています。
今村さんはコミュニケーションの壁をなかなか超えられないまま、ゴールが近づくなか、同じ聴覚障害者でオーストラリア人のウィルと出会います。
出会った人に積極的に話しかけるウィルの姿に刺激を受けながら、今村さんは変わっていきます。
映画を観た男性は「自分もコミュニケーションをとるのが苦手な方なのですが、とどまっていてはいけない、走り出さなければいけないということを気づかされました」と話していました。
今村さんは「私は今まで聞こえないからと言う理由を付けて、逃げていたんだなと思った。自分の悩みは自分で作っていて、それを壊すのも自分。一歩を踏み出すのはすごく勇気はいるけれども、そういうことも、映画を見た方々に感じてもらえたらうれしいなと思っています」と話していました。
映画は、10日午後1時半から、愛知県半田市のアイプラザ半田で上映されるほか、9月17日から10月7日までの3週間、名古屋市中村区の映画館、シネマスコーレでも公開される予定です。

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